特急「やくも」13号 (岡山→出雲市) 乗車記
国鉄381系電車
JR西日本 / 山陽本線、伯備線、山陰本線
2017.6.26
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乗車列車 |
特急「やくも」13号 1013M 岡山発、出雲市行き |
乗車区間 |
岡山 13:04 → 出雲市 16:09 |
使用路線 |
岡山(山陽本線)倉敷(伯備線)伯耆大山(山陰本線)出雲市 |
車両 |
国鉄381系電車 / クロ381-128+サハ381-225+モハ380-84+クモハ381-508
+モハ380-586+モハ381-86+クハ381-112(7両/後藤総合車両所出雲支所) |
特急「やくも」について |
「やくも」は、JR西日本が岡山駅-出雲市駅間を山陽本線・伯備線・山陰本線経由で運行している特急列車。1972年3月に、山陽新幹線岡山開業に伴って岡山駅経由が京阪神・山陰地方中部間の最速ルートとなったことから、岡山駅-出雲市駅・益田駅間を結ぶ気動車特急として運転を開始した。1982年7月に伯備線全線と山陰本線伯耆大山駅-知井宮駅(現在の西出雲駅)間の電化により電車での運転が開始され、これと引き換えに益田駅発着の列車を廃止した。
1982年7月の電化より 自然振り子式特急車両の 381系電車が使用されている。381系電車は、2021年3月のダイヤ改正以降、定期運用を持つ唯一の国鉄特急形電車となった。2022年2月に特急「やくも」に車上型制御付自然振り子方式を採用する新型車両
273系を投入することが発表され、 2024年春以降投入されて 381系全車が置き換えられる予定だ。 |
特急「やくも」13号
2017.3.4改正ダイヤ |
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やくも13号 編成図
←出雲市 岡山→
1号車 |
2号車 |
3号車 |
4号車 |
5号車 |
6号車 |
7号車 |
グリーン車
指定席 |
普通車
指定席 |
普通車
指定席 |
普通車
自由席 |
普通車
自由席 |
普通車
指定席 |
普通車
指定席 |
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着 |
発 |
岡山 |
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13:04 |
倉敷 |
- |
13:15 |
備中高梁 |
- |
13:39 |
新見 |
14:13 |
14:13 |
生山 |
- |
14:42 |
米子 |
15:18 |
15:20 |
安木 |
- |
15:28 |
松江 |
- |
15:44 |
玉造温泉 |
- |
15:50 |
出雲市 |
16:09 |
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2023.10.27 作成 |
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JR西日本の「おとなびパス」を利用して、2017年6月に中国エリアの JR線乗車の旅に出かけた。「おとなびパス」というのは JR東日本の「大人の休日倶楽部パス」のような商品で、JR西日本の全列車が三日間乗り放題で、指定席利用は六回までで、普通車用が
18,000円、グリーン車用が 22,000円だ。50才以上の会員が対象だが、JR西日本では会費が無料で専用のクレジットカードを必要としない。ちょうどこの時期発売期間(利用期間)となっている。購入については、電話予約センターで指定席券と同時に申込みが出来て、手数料は掛かったが自宅まで郵送してくれた。
今回の旅行の1番の目的は、来年3月をもって廃止が予定されている三江線に乗車することで、往路に「サンライズ出雲」を利用した。乗り放題切符利用なので観光は無しでひたすら列車に乗りまくった。4,000円の差額なので、少し贅沢をしてグリーン車用を利用した。
江津に宿泊した旅行四日目に、この旅行1番の目的の三江線に三次まで乗車した。三次からは「みよしライナー」で広島まで移動して、「のぞみ」で岡山まで乗車した。岡山から「やくも13号」に乗車して、出雲市まで戻った。381系「やくも」には一昨日出雲市から米子まで乗車したが、肝心の伯備線区間には乗車していないので今回が実質的に初乗車となる。しかし、今回乗車する岡山-出雲市間については一昨日「サンライズ出雲」で通った区間なので、車窓の写真などは一切撮影しなかった。
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JR西日本 / 岡山駅(岡山県岡山市) / 13:04 発車 |
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山陽新幹線から特急「やくも13号」への岡山での乗り換え時間は 12分。乗り換え時間は十分だが、今回の旅行の中では一番タイトだ。そして、この列車が「おとなびパス」を利用した最後の列車となる。
ホームに到着した時点では列車はまだ入線しておらず、入線してきたのは発車5分前の 12:59 だった。特急専用ホームでは無いので、山陽本線のトラフィックを考えるとホームの空き時間は限れている。乗車する「やくも13号」は所定では四両編成だが、本日は三両増結して七両編成となっていた。グリーン車は先頭車で、半分の席が埋まって岡山を出発した。
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特急「やくも」13号 1013M 岡山(13:04)発、出雲市(16:09)行き
国鉄381系電車 / クロ381-128+サハ381-225+モハ380-84+クモハ381-508
+モハ380-586+モハ381-86+クハ381-112(7両/後藤総合車両所出雲支所) |
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出発して検札が終わると、広島駅で購入した「活あなごめし」を食べることにした。この駅弁は煮穴子では無くて焼穴子なのが特徴だ。経木の折詰に白いご飯を詰めて、その上にしっかり焦げ目が付いた焼穴子が8枚載っていて、付け合わせは奈良漬とガリだ。オーソドックスでシンプルな穴子弁当だが、期待以上に美味しく大満足だ。しかし、いつかは本場・宮島(口)のあなご飯を食べてみたい。
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活あなごめし / 広島駅弁当(株) |
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二日前に「サンライズ出雲」で走った同じ路線を今日は 381系「やくも」で走る。「サンライズ出雲」の客室は進行方向に向かって左側、「やくも」のグリーン車単独席は右側なので、見える風景は違う。車窓的には高梁川が望める左側の方がいいだろう。その昔は
381系の振り子装置で車酔いをするといった話があったが、個人的には特に何も感じない。国鉄型の車両で今の基準でいうと快適さは劣るが、今回の旅で乗った高出力の振り子式気動車よりはかなり快適だ。やはりうなるように響くエンジン音はどうしようもならない。
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JR西日本 / 出雲市駅(島根県出雲市) / 16:09 到着 |
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381系電車には「しなの」に名古屋から松本まで乗車した記憶がうっすらあるが、大昔のことなのではっきりとは覚えていない。なので、今回の「やくも」乗車が初乗車のようなものだ。381系は、自然振子式の特性により乗り物酔いを訴える乗客が多いといわれているようだが、実際に乗車してみてそうは感じなかった。
「やくも」に 381系が導入されて 35年経っているので、そんなに遠くない先に新型車両に置き換えられると考えられる。線区の特徴を考えると、新型車両も振り子式が導入されると思われる。しかし、コスト的に考えると、空気バネによる車体傾斜の可能性もある。新型車両のことは気になるが、しばらくは最後の舞台の伯備線で頑張ってもらいたい。
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381系電車について |
曲線通過速度を向上させる日本初の振子式特急形車両として1973年5月に登場し、同年7月10日から中央本線特急「しなの」に投入された。その後、1978年に阪和線・紀勢本線特急「くろしお」、1982年に伯備線特急「やくも」にも投入され、計277両が製造された。
JR移行後は在来線の曲線の多い線区に対しては、自然振子式に比べて乗心地が良い制御付き自然振子式や空気ばねによる車体傾斜方式を使用する車両の導入が進められ、自然振子式の営業用鉄道車両は本系列のみとなった。
JR東海の「しなの」運用は、1996年12月1日ダイヤ改正から「ワイドビューしなの」として 383系に置き換えられて定期運用を終了した。その後、波動用に運用され、最終編成は2008年5月をもって運用を終えて車籍が抹消された。
JR西日本の「くろしお」運用は、2012年3月17日ダイヤ改正以降順次287系に置き換えられ、289系の投入により2015年10月30日をもって運用を終了した(287系、289系は車体傾斜機能非搭載)。
2012年3月ダイヤ改正で「くろしお」運用で余剰となった編成が日根野区から福知山電車区へ転入し、同年6月1日から183系の運用の一部を置換える形で営業運転を開始した。その後も順次日根野区から転属し、「こうのとり」「きのさき」「はしだて」の183系を完全に置き換えた。福知山電車区の381系も2015年10月31日より289系に置き換えられて定期運用を終了した。
「やくも」は 2021年3月のダイヤ改正以降、定期運用を持つ唯一の国鉄特急形電車となった。そして、2022年2月に特急「やくも」に車上型制御付自然振り子方式を採用する新型車両273系を投入することが発表された。 |
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特急「やくも」の写真 |
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2016/7/19 伯備線・備中川面-木野山 (やくも14号)
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2016/7/19 伯備線・備中川面-木野山 (やくも16号)
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2017/6/27 山陰本線・直江-出雲市 (やくも10号)
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2022/4/7 山陰本線・直江-出雲市 (やくも8号)
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