姫新線・芸備線・木次線 乗車の旅
姫路城、松江城 見学
2022.4.4~7

その3/3
国鉄色「やくも」撮影
2022.4.7



 ルート  4/7 (木)
  出雲市~直江~出雲市~出雲空港~羽田空港~品川~新宿~唐木田 


4/7(木) 晴

 旅行最終日は直江駅近くの撮影場所で国鉄色「やくも」を撮影して、そのあとは飛行機で東京に帰るだけだ。せっかくここまで来ているので出雲大社でも見学しようかとも考えたが、旅行4日目で疲れもたまっているのであまり欲張らないことにした。
 6時過ぎにホテルをチェックアウトして出雲市駅に向かう。今日も素晴らしい青空が広がっていて絶好の撮影日和だ。早朝なので人気の無い駅前だが、南口正面に救急車と消防車(ポンプ車)が止まっている。どうしたんだろうと思いながら改札を通りホームに上がろうとすると、反対ホーム(1,2番線)から救急隊員などが青いビニールシートで何かを運んできた。何か悪い予感がしたが、とりあえずホーム(3,4番線)に上がってみる。

 出雲市駅 / JR西日本・山陰本線 (島根県出雲市)

 一番線にはトワイライトエクスプレス瑞風が停車しているが、人気も無く静まりかえり何事もなかったようだ。改札や構内で一切案内がないので、運行に影響するような出来事ではなかったようだ。トワイライトエクスプレス瑞風は時間調整のための運転停車のようだが、あまり時間が無いので隣のホームから観察した。運転停車があるのが分かっていればもっと早くホテルを出たのだが残念だ。

 JR西日本/山陰本線 普通 124D 出雲市 6:35 → 直江 6:40

 山陰本線 普通 124D 西出雲発、米子行き

 JR西日本キハ121,126系気動車
 121-6+126-1015+126-15(3両/後藤総合車両所)


 米子行き 124D は西出雲始発で、定刻の 6:30 に到着した。通勤、通学時間帯の運用に入るので、車両は 121,126系・3両編成だった。出雲市では5分間停車して、10数名の乗客を乗せて出発した。

 隣の直江へは5分で到着した。私以外乗り降りする人はいなかった。直江駅は小さな無人駅だが、簡易型リーダーがあるので SUICA が利用できる。立派な木造駅舎が残っているが使用されずに閉鎖されている。駅の跨線橋に平行してもう1本跨線橋が掛けられていて、そのつなぎ目の所に券売機と ICOCA の簡易型リーダーが設置されている。

 直江駅 / JR西日本・山陰本線 (島根県出雲市)

 直江駅南口から10分ほど歩いて撮影場所に到着した。今市での失敗があるので、曲がり角では地図を確認を怠らなかった。しかし、撮影場所を見て愕然としてしまった。枯れ草が伸び放題で、とても撮影できる状態でなかった。その前後を歩いてみたがどこも同じ状態だ。この近くだと斐伊川土手なら撮影できるかもしれないが、歩いてはとても間に合わない。どうしようもないので、この場所で撮影することにした。

 山陰本線撮影 (直江-出雲市間)

 先頭車両に枯れ草などができるだけ掛からないような場所を探し、普通列車で最終的な構図を決めた。そして、まだきれいな国鉄特急色の「やくも8号」を無事に撮影することが出来た。枯れ草は邪魔でどうしようもないが、それでもそれなりに撮影できた。「トワイライトエクスプレス瑞風」も撮影できたが、さらに枯れ草が目立ってしまった。
 その後、「スーパーまつかぜ1号」を撮影して撤収した。50分後には「サンライズ出雲」がやってくるが、このコンディションなので飛行機を遅らせてまで撮影する価値はない。天気がよかっただけに枯れ草の件は悔しいが、国鉄色の 381系を撮影できてよかった。

特急「やくも」8号 出雲市発、岡山行き / 7:24
381系電車 / 国鉄特急色 6両(後藤総合車両所出雲支所)
「トワイライトエクスプレス瑞風」山陽・山陰コース / 7:39
87系寝台気動車/TM-001編成(網干総合車両所宮原支所)

 直江駅までは来た道を戻ろうと思ったが、地元の人が歩いている田んぼの中の道を見つけたのでそちらを歩いてみた。距離はこちらの方が短いので、次回来ることがあればこの道を歩こう。

 JR西日本/山陰本線 普通 137D 直江 9:39 → 出雲市 9:44

 山陰本線 普通 137D 倉吉発、出雲市行き

 JR西日本キハ126系気動車
 3 + 1003(2両/後藤総合車両所)


 出雲市行き 137D はキハ126系・2両編成で、通勤・通学のラッシュ時間は過ぎたので車内は空いていた。電化区間だが走っている普通列車は気動車ばかりだ。普通電車を見たのは昨日の宍道駅でだけだ。

 出雲市駅では空港連絡バスの発車まで46分あったので早めに食事でもと考えたが、駅前のそば店がまだ営業時間前だったのであきらめた。調べると同じ店が空港にもあるようなので、そちらで食べることにした。
 駅の待合室で時間調整をして空港連絡バスが発車する3番乗り場に向かうと、ちょうど 10:20発の岡山行きが発車するところだった。スモークガラスで中の様子はよく見えなかったが、乗客はほとんど乗っていないようだ。すると、すぐに 10:30発(空港連絡バスと同時刻)の広島行きが先に入線してきた。こちらのバスにも乗客はいないようだ。

 出雲一畑交通 空港リムジンバス 出雲-出雲空港線 / 出雲市駅 10:30 → 出雲空港 11:00

 出雲一畑交通 空港リムジンバス 出雲-出雲空港線
 出雲市駅発、出雲空港行き

 いすゞ ガーラ 形式、年式不明
 島根200 か 822


 空港連絡バスは 10:25頃入線して、広島行きの後に止まり乗車を始めた。空港行きの乗客は11人だった。車両は古いセレガで、10列、補助席付きで定員は50人だった。隣に人がいなくてシートピッチが広いので結構快適だ。

 空港へは定時運行で、途中のバス停で乗客もなく30分ちょうどで到着した。羽田行き JAL280便はがらがらのようだったので、クラスJには変更しないでそのまま荷物を預けた。その足で3階にある「奥出雲そば処 一福」に向かった。地元の店で出雲そばを食べたかったので、出雲市駅前にあるお店と同じチェーンのこの店を選んだ。昨年11月オープンしたばかりなので、内外装ともまだきれいで雰囲気も良い。
 注文したのは琴弾割子で、3段とも違う具材がのせられている割子そばだ。割子そばは三段重ねの丸い漆器に茹でたそばを盛って出したもの。食べ方が変わっていて、そばをそばつゆの中に入れるのではなく、そばつゆ自体をそばに掛けて食べる。揚げたての舞茸が特に美味しく、そばも美味しく食べることができた。空港なので料金は高めだが、十分満足だ。

奥出雲そば処 一福 出雲縁結び空港店 / 琴弾割子

 美味しいそばを食べ、展望デッキに出る。この時間は離陸、着陸ともにないので、これから搭乗する機材が到着しているのを確認しに来ただけだ。出雲空港の滑走路は 2000m しかないので、B777 等の大型機は離着陸ができない。ILS も設置されていないので欠航率も高いようだ。すぐ隣の米子空港は 2500m 滑走路があり ILS も設置されている。山陰地区の空の玄関と言えるが、JAL は運行されていない。
 JAL280便はがらがらのようで、待合室は東京便とは思えないくらい空いていた。今回も事前改札の後4グループに分けて搭乗案内が行われた。優先搭乗にあたる「グループ1」と「グループ2」の乗客が多く、全体の3分1くらいの乗客がこの区分で乗り込んだ。

 JAL 280便 出雲空港 12:12 (定刻 12:10) → 羽田空港 13:17 (定刻 13:30)

 JAL 280便 出雲空港発、羽田空港行き

 JAL Boeing 767-346/ER J651J


 機材は国際線仕様の B767-300 だが、普通席(エコノミー)は国内線とほとんど変わらなかった。往路の B787-8 と同じようなパーソナルモニターが付いていたのが国内線との違いだ。

 乗客が少ないので早めに搭乗が終わり、12:00 にはドアが閉められた。しかし、なかなか動き出さず、プッシュバックをはじめたのは 12:07 だった。宍道湖上に伸びた滑走路の端まで移動し、R/W25 から 12:14 に離陸した。

離陸 / 出雲空港(R/W25 / 12:14)

 離陸後右旋回をして機体がほぼまっすぐに戻ったので、下を眺めると離陸した空港が見えた。でもおかしいなと思ってよく見ると出雲空港ではない。地図で確認すると隣の米子空港だった。この空港も滑走路が中海上に伸びているので、見間違えてしまった。後で写真を等倍で確認すると、エプロン上に並んでいる C-2 らしき機体が確認できた。

中海、米子空港上空(12:21)

 日本海を離れ内陸に入っていくと、真っ白な雪を頂いた山々が見えてきた。どうやら氷ノ山らしい。標高は高くないが豪雪地帯にあるのでこの時期にも積雪が残っているのだろう。
 琵琶湖あたりまでは晴れていて地上の眺めを楽しめたが、その先は雲が出てきた。天気がよければ南アルプスが遠くに見えるはずなのに残念だ。しばらくしてふと外を見えると富士山が見えた。あまり綺麗には見えないが、真っ白な雪を頂いた富士山だ。富士山を見るのはあきらめていたのでなんだか得をした気分だ。


氷ノ山上空(12:28) 駿河湾上空(富士山 / 12:55)

 羽田空港への着陸は大回りすることなく、南からの進入でほぼまっすぐに34Lに着陸した。誘導路も空いていて、スポットに到着したのは13分早着の 13:17 だった。

着陸 / 羽田空港(R/W34L / 13:12)

 帰りは楽をして空港連絡バスに乗りたかったが、コロナダイヤで次の発車は1時間以上先だった。仕方が無いので、行きと同様京急で帰ることにした。久しぶりに東京モノレールに乗ってみようとも考えたが、時間が掛かる上運賃も高いのでやめた。

 京急/空港線/本線 エアポート快特 311K 羽田空港第1,2T 13:44 → 品川 13:58

 京急/空港線/本線 AP快特 31K
 羽田空港第1,2T発、成田空港行き

 京成3050形電車
 3056F(8両/宗吾車両基地)


 京急のホームに降りていくと、ちょうど折り返しエアポート快速になる電車が到着したところだった。車両は京成3050形で、全席ロングシート車だった。最初はがらがらだったが、発車時間までに座席はほとんど埋まった。

 エアポート特快は京急蒲田に止まらず、第3ターミナルの次は品川だ。14分で品川に到着した。早くて便利だが、競合する東京モノレールも空港快速というノンストップ便が運行されている。京急の方は都営地下鉄浅草線から京成線等に直通しているので、浜松町止まりのモノレールと比べ利便性は高い。

 JR東日本/山手線 外回り 1335G/1435G 品川 14:11 → 新宿 14:31

 山手線 外回り 1335G/1435G

 JR東日本235系電車0番台
 38編成(11両/東京総合車両センター)


 品川で山手線の外回りに乗り換えだが、京浜東北線の北行きと同一ホーム乗り換えになっているのには驚いた。そういえば昨年12月に改良工事が終了したとニュースで見た記憶がある。しかし、同一ホームで山手線と京浜東北線が反対方向に走っているのは違和感がある。

 新宿では昔のつもりで確認しないで階段を降りたので、小田急乗り換え改札へは行けず、一度に西改札を出て小田急に乗り換えた。小田急線1階ホームに上がると4番線に急行・唐木田行きが止まっていた。発車時刻は 14:52 なので、まだ18分ある。降車ホーム側ドアが開いているので、到着したばかりのようだ。

 小田急/小田原線/多摩線 急行/各停 新宿 14:52 → 唐木田 15:37

 小田急/小田原線/多摩線 急行/各停
 新宿発、唐木田行き

 小田急3000形電車(3264F/6両/海老名検車区)
     +1000形電車(1069F/4両/喜多見検車区)


 新宿の一階ホームでは急行(快速急行)が交互に到着して、交互に発車するのかと思っていたが、こうした長時間停車もあるのには驚いた。最初は乗客がいなかったが、発車時間にはほぼ座席が埋まった。

 内容が盛りだくさんだった三泊四日の旅行は計画通りに終えることができた。姫路城、松江城の見学、姫新線、芸備線、木次線の乗車、国鉄色「やくも」撮影が目的だった。「やくも」撮影は撮影場所のコンディションが悪く残念だったが、木次線は予想以上に楽しめた。最後には割子そば(出雲そば)も食べることができたので大満足だ。心残りの国鉄色「やくも」撮影については、なんとか撮影だけを目的に出かけたい。



移動の記録

(4/7)
出雲市駅 6:35 → 直江駅 6:40          山陰本線 普通 124D

直江駅 6:45 → 撮影ポイント 6:55(約1.0㎞)
 撮影時間 7:11~9:04
撮影ポイント 9:18 ~ 直江駅 9:27(約0.8㎞)

直江駅 9:39 → 出雲市駅 9:44          山陰本線 普通 137D
出雲市駅 10:30 → 出雲空港 11:00       空港連絡バス
出雲空港 12:07 → 羽田空港 13:17       JAL 280便
  (定刻12:10)    (定刻13:30)
羽田空港第1,2T 13:44 → 品川駅 13:58     京急空港線本線AP快特311K
品川駅 14:11 → 新宿駅 14:31         山手線 外回り1335G/1435G

新宿駅 14:52 → 唐木田駅 15:37        小田線 急行/各停


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Sony Cyber-shot DSC-RX100M5A



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