おとなびパス中国地方鉄道旅行
2017.6.23〜27

その2/3
山陽新幹線(N700系、500系)乗車
2017.6.25



ルート 6/25 (日) (曇)
  高槻〜新大阪〜博多〜新山口〜江津
宿 泊  スーパーホテル江津駅前 (江津市 / 6/25)


6/25 (日) 

 旅行実質二日目の行程は、新大阪から「みずほ603号」で博多まで行き、「こだま740号」で新山口まで折り返す。今回の旅行の目的のひとつに山陽新幹線を全区間乗るというのがある。新山口からは「スーパーおき4号」に乗り換え、本日の宿泊地の江津まで移動する。
 天気予報では関西以西雨の予報だが、ホテルを出た時点ではまだ雨は降っていない。今にも雨が降りそうな空だが、出発の時点で雨が降っているといないとでは気分が大きく違う。平日なら混雑する時間帯だが、日曜日の朝なので高槻駅周辺は人の姿はそれほど多くない。

 高槻駅 / 東海道本線 (大阪府)

 高槻駅は面白い構造で、快速と普通は同一ホームで乗り換えが出来るが、新快速は外側の単式ホームに止まるようになっている。
 また、駅改良工事により増設された単式ホームには、昇降式ロープ柵が設置されている。このロープ柵は、全国で初めて実用化されたということだ。ドア数の異なる車両にも対応でき、スライド型のホームドアより設置コストも低いということだ。雑誌では見たことがあるが、実際に見たのは初めてだ。

 東海道本線 快速 711K 高槻 7:15 → 新大阪 7:29

 東海道本線 快速 野洲発、姫路行き

 JR西日本221系電車
  A-1編成 (8両/網干総合車両所本所)


 下り姫路行き快速は 221系八両編成だが、この編成はリニューアル工事はまだ行われていないようで、多少の古さを感じる。先着した普通から乗り換えの乗客も多く、車内の座席はほぼ満席で出発した。

 快速は茨木に停車して、次が新大阪だ。運転席後ろに立ち前面展望を楽しんだが、223系新快速のようなスピード感は無い。新大阪では多くの乗客が降りたが、平日のせいか駅構内はそんなに混雑していない。

 新大阪駅 / 東海道本線/東海道新幹線/山陽新幹線 (大阪府)
   

 新大阪−博多間は最速の新幹線のグリーン車に乗車するつもりだったが、運転本数が多いのでどれにするか最後まで迷った。グリーン車三両連結の N700系「のぞみ」が第一候補だったが、ゆっくり乗車したかったので新大阪始発の鹿児島中央行き「みずほ603号」に決めた。八両編成の九州新幹線直通の列車はグリーン室は半室なので混雑が心配だったが、ぎっしり乗客が埋まることは無いだろうと考えた。
 「みずほ603号」は発車予定時刻の 14分前に入線、期待通り車体をじっくり眺めながらゆっくり乗車することが出来た。車両は JR九州所属の R編成だった。昨年九州新幹線内で乗車したのは S編成の JR西日本所属の車両だったが、両車に違いは無いようだ。

 山陽/九州新幹線 「みずほ」603号 603A 新大阪 7:53 → 博多 10:17

 山陽新幹線「みずほ」603号 新大阪発、鹿児島中央行き

 JR九州新幹線N700系電車8000番台
 R-6編成 (8両/熊本総合車両所)


 グリーン室は半分弱といった乗車率だったが、乗り降りもあり短区間乗車の乗客も散見された。雨の方は降っていないようだが、外はもやっていて車窓の眺めは今ひとつだった。期待していた姫路城も今ひとつの眺めだった。しかし、西に向かうにつれ、全体的に明るくなっていくようだった。

 山陽新幹線を乗り通したのは、多分 35年ぶりでは無いかと思う。大学と実家の往復に何度か乗車したが、大学後半は途中を旅行しながら往復したので新幹線には乗車していないと思う。時間と予算の関係があり、今回のような期間が無ければ乗車する機会はないだろうと思い、今回の計画に入れた。
 N700系のグリーン車は快適で、座席も申し分ない。東海道・山陽新幹線のグリーン席にはレッグレストが無かったと思うが、山陽・九州新幹線のグリーン席はさらに快適だ。個人的には内装や座席のデザインもこちらの方が好きだ。また、このスピードで飛ばしても揺れが少ないのには毎回感心させられる。

 博多駅 / 鹿児島本線/山陽新幹線/九州新幹線 (福岡県)

 博多から新山口までは、500系で運行される「こだま740号」に乗車する。500系に乗る機会が無かったので、これも楽しみにしていた。500系は斬新なデザインで人気があったが、座席配置が他と違う関係で運用しづらく、東京−博多間の「のぞみ」で活躍したのは 10年あまりしか無かった。N700系に置き換え後、八両に短縮のうえ山陽本線の「こだま」として第二の人生を送っている。

 山陽新幹線 「こだま」740号 740A 博多 11:05 → 新山口 12:04

 山陽新幹線「こだま」740号 博多発、新大阪行き

 JR西日本新幹線500系電車7000番台
 V-3編成 (8両/博多総合車両所)


 「こだま740号」は 10:53頃入線。熊本方面からやってきたのに多くの乗客が乗っていたのは不思議に思ったが、よく考えると、博多南から運用についている車両のようだ。博多からの車内はがらがらで、私の乗車した8号車は五名の乗客だった。先頭車の先頭部分には扉が無く、その形から荷物棚も狭い。座席も、現在の基準からいうと長時間乗るには快適とはいえなさそうだ。

 「こだま」は東海道新幹線でも「のぞみ」から乗り換えて短区間の移動に特化したダイヤになっているが、山陽新幹線も同様で「のぞみ」の停車駅をまたいで乗車するようには考えられていない。博多−新大阪間の所要時間は「のぞみ」で約2時間半だが、乗車した「こだま740号」では5時間9分と二倍以上かかる。「のぞみ」等に抜かれるための停車時間が多いためだが、これではとても乗り通すことができない。

 本日の昼食は、博多駅一階の食品売り場で購入した弁当だ。博多駅9階のレストラン街に店を構える鳥料理専門店「かしわ飯 源治郎」が販売している弁当から選んだ。俗に言うデパ地下食料品街の弁当で、味の方も期待通りのものだった。しかし、本日の弁当も、鳥づくしとなってしまった。
 今日の昼食は、JR博多駅構内で昨年食べられなかった「うちのたまご直売所」の「親子丼」を予定していたが、11時までは朝メニューで「卵がけご飯」しかなかったのであきらめた。ただの駅弁では能がないので、いろいろ店を見て回り、「かしわ飯 源治郎」で鳥づくしの弁当を購入することになった。
かしわ飯 源治郎 (博多デイトスいっぴん通り)

 新山口まで待避したのは新下関だけだったが、なんと 14分間も停車した。後続の「のぞみ」と「さくら」に抜かれたのだが、東海道新幹線ではこんな長時間停車は記憶に無い。おかげで、ホームに出て外の空気をゆっくり吸うことが出来た。

 新山口駅 / 山陽本線/山口線/山陽新幹線 (山口県)

 新山口では山口線に乗り換え、特急「スーパーおき4号」で江津まで移動する。この駅は以前は小郡と呼ばれていて、個人的にはこちらの名称の方がしっくりする。駅はきれいに新しく生まれ変わっていたが、新幹線改札と在来線改札がかなり離れていて、在来線側にはみどりの窓口が無い。駅としての機能は新幹線口である南口に集約されている。

 特急 「スーパーおき」4号 3004D 新山口 12:53 → 江津 15:18

 特急 「スーパーおき」4号 新山口発、鳥取行き

 JR西日本キハ187系気動車10番台
 1012+12 (2両/後藤総合車両所)

 「スーパーおき4号」は 18分前の 12:35頃入線してきた。キハ187系 二両編成で、各一両が指定席と自由席で、グリーン車は設計されていない。もちろん、この形式に乗車するのは初めてだ。二両編成の JR特急というのは珍しく、JR九州と JR四国の一部の列車が思い浮かぶ程度だ。入線時は車内はがらがらだったが、時間が経つにつれ乗客が増え、発車時点では7割程度の席が埋まっていた。

 山口で8、9割の座席が埋まり、山間部に入っていく。高速化未対応の山口線なので、振り子装置は使っていないようで、ローカル線らしいスピードだ。「SLやまぐち号」を撮影した長門峡あたりまでは景色を楽しんでいたが、いつの間にかまた眠ってしまった。揺れ具合とスピード感が眠るのにちょうどいい感じだ。楽しみにしていた津和野付近での車窓を見逃したのは残念だ。
 目を覚ましたのは益田手前で、益田では多くの乗客が降りていった。埋まっている座席は3割程度か。市街地を抜けると左手に日本海が見えるようになってきて、車窓に変化が現れる。高速改良された線区とはいえカーブが多い地区なので、振り子機構があるといってもそんなにスピード感が感じられない。しかし、エンジン出力が大きいので、立ち上がりの加速感は力強い。

車窓 / 大浜漁港 (石見津田−鎌手間) 車窓 / 中国電力三隅発電所 (鎌手−岡見間)

 がんがん飛ばす感覚はかつてのキハ283系等の方が大きかったが、キハ187系もさらに高出力のエンジンで結構飛ばしているようだ。高出力エンジンなので飛ばすとそれなりに五月蠅いが、許容範囲内といったところだ。
 石見地区の中心地浜田を過ぎると、波子に停車し、間もなく江津に到着した。時間的に余裕があるので、今回未乗車区間となる出雲市まで乗車しようとも考えたが、明朝は早いので、今回はあきらめた。

 江津駅 / 山陰本線/三江線 (島根県)

 駅近くのホテルにチェックインし、夕食や買い物はどうしようかと考える。駅周辺に何も無いようなので困ったが、Google map をチェックすると、歩いて10分ほどの場所にちょっとしたショッピングセンターがあるのがわかった。
 時間を調整してショッピングセンターまで向かった。駅近くに居酒屋(食堂)みたいのは何件かあるが、日曜日で休みの店もある。選択肢が無いので、ショッピングセンター内のファースーフード店で早めの夕食とし、スーパーで明朝の食料を購入した。日曜日の夕方なのでショッピングセンター内はそれなりに客がいたが、ファーストフード店の方はがらがらだった。

江津ひと・まちプラザ パレットごうつ 国道9号線跨線橋から駅を望む

 宿泊するホテルは江津駅近くにある全国展開のホテルチェーンだが、このエリアでは需要があるようで連日のように満室になっている。私も二週間前で禁煙室がとれず、喫煙室となってしまった。仕事関係の人の利用が主体のようだが、私のように三江線の始発に乗るのには非常に便利だ。
 本日のJR線の乗車距離は、山陽新幹線での移動があったため、営業キロで 941.74qということになった。乗車した特急は 新幹線N700系8000番台、新幹線500系7000番台、キハ187系気動車で、N700系はグリーン車で、500系とキハ187系は普通車で初乗車だった。これまで地味な印象だったキハ187 だったが、内装は意外に悪くなく、その高性能さに驚かされた。
 明日はいよいよ今回の旅行の第一の目的の三江線乗車だ。ただ乗り通すだけの乗車だが、非常に楽しみだ。また、天気の方もそんなに悪くない予報だ。この旅行期間中は梅雨の影響で全般的に雨模様の予報だったが、実際には良い方に変わってきているようだ。




移動の記録

(6/25)
高槻駅 7:15 → 新大阪駅 7:29        東海道本線快速 711K
新大阪駅 7:53 → 博多駅 10:17       山陽新幹線「みずほ」603号
博多駅 11:05 → 新山口駅 12:04      山陽新幹線「こだま」740号
新山口駅 12:53 → 江津駅 15:18      特急「おき」4号

《スーパーホテル江津駅前》泊





Nikon D500 、Nikon1 J4



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