RALLY JAPAN 2006 観戦(2006.8.30〜9.5)

その3/3

帯広から旭川、苫小牧、そしてフェリーで新潟へ

2006年9月4日〜5日

ルート
9/4(月) (曇時々晴)
 芽室〜狩勝峠〜旭川〜旭川鷹栖IC(道央道)岩見沢IC〜苫小牧東港フェリーターミナル
 〜新日本海フェ
リー
9/5(火) (曇時々雨)
 新潟港フェリーターミナル〜新潟亀田IC(日本海東北道・北陸道・関越道・圏央道)あきる野IC〜自宅 
宿泊
新日本海フェリー「フェリー あざれあ」(9/4)
同行者
 


(9/4 曇時々晴)

 今日は旭川の旭山動物園に行き、夕方苫小牧東港から新潟行きのフェリーに乗る。一般道中心の400q近い移動距離となるが、せっかくの機会なので話題の旭山動物園を見てみたいと思った。少々強行軍だが、北海道なのでドライブを楽しめるだろう。

 カーナビの誘導通り畑作地帯を通り、御影駅の脇で国道38号線にでる。連なるトレーラーの列を嫌い、カーナビを見ながらすぐに抜け道に入り、十勝清水で再び国道38号線に戻る。サホロ・リゾートから先は、4年前のオプタテシケ山〜トムラウシ山登山の際帰路に通った道だ。登坂車線が長く続く快適な道路を登り詰めると狩勝峠で、そこから先は上川支庁だ。4年前に通った時は素晴らしい天気で、正面に夕張岳と芦別岳が見えたが、今日はあいにくどんよりした曇り空で何も見えない。樹海峠を越えると目の前に大きな山容の芦別岳が目に飛び込んでくるが、見えるのは下半分だけだ。
 富良野で国道237号線に入り、美瑛を通って旭川に向かう。富良野から美瑛にかけては何度か走ったことがあるが、美瑛周辺の丘は美しくて、ドライブして気持ちのいいところだ。時間があれば是非走ってみたいが、今日は時間がない。
国道38号線・狩勝峠

 「パッチワークの路」を少し走り、国道452号線にで、そのまま旭川空港への道にはいる。カーナビによると、空港を過ぎれば旭山動物園は近い。
 旭山動物園の正門向かい、呼び込みをやっている左手の有料駐車場は無視して、右手の無料駐車場にはいる。平日とはいえ、駐車場はほぼいっぱいだ。入場券を購入し、正面から動物園にはいる。平日なのに、普通の動物園の休日のような賑わいで、人気があるのが伺える。お目当てのペンギン館、アザラシ館、ホッキョクグマ館を中心に見てまわる。これら人気館は行列ができていて、中も混雑している。

旭山動物園・正門 (上)
アザラシ館・アザラシが上下に通過する通路水槽 (右)

 ペンギン館では水中トンネルの中からペンギンが飛んでいるように見れ、アザラシ館では円筒状の通路水槽を通過するアザラシを上下に移動するのを見ることができる。旭山動物園の施設は上から、下から、あらゆる方向から動物が観察できるので、見慣れた動物たちを新鮮に観察することができる。これがこれだけ人気がある理由なのだろう。その他、ホッキョクグマ館では泳いでいるホッキョクグマをガラス越しに見ることができたが、楽しみにしていたオラウータンの地上16メートルの綱渡りはもぐもぐタイム(食事時間)ではなかったので見ることができなかった。もぐもぐタイムしか見ることができないことも多いので、じっくり見るにはその時間をねらっていく必要がある。時間が無くて駆け足で見てまわった旭山動物園だったが、期待通り素晴らしい動物園だった。規模的には普通の地方の動物園だが、その見せ方の工夫が素晴らしい。

ホッキョクグマ館・水中を泳ぐホッキョクグマ
オランウータンの綱渡りは食事時間だけ

 旭川市内のファミリーレストランで昼食を済ませ、苫小牧東港に向かう。旭川鷹栖インターから道央道に乗り、苫小牧まで高速を利用する予定だったが、時間に余裕があるので岩見沢インターで道央道を降りる。岩見沢から苫小牧までは国道234号線で一本だ。この国道は大型貨物の通行が多く、追い越せる場所が限られているので、大型車の後を走らなければならない。しかし、アップダウンやきついカーブが少ないので、それほど時間はかからない。
 苫小牧東港に近づいたらどこかコンビニに寄ろうと思っていたが、近くには何も店がない。話には聞いていたが、本当に何もないところにフェリーターミナルがある。苫小牧東港といっても苫小牧市ではなく厚真町にあり、苫小牧市内や苫小牧港からはかなり離れたところにある。しかし、無料の日高道の厚真インターからは近いので、車でのアクセスは悪くはない。少し早めに到着したかなと思ったが、もう既に数十台の車が止まっていて、新潟行きの最後尾に誘導される。今日利用する「フェリーあざれあ」は、秋田港に寄港してから新潟港まで行く。
 まだ新しいコンパクトなターミナルビルで搭乗手続きを済ませ、時間つぶしに付近を散策する。JR北海道の路線バスが到着したのでバス停を見ると、苫小牧駅と札幌駅にフェリーに接続してバスの便がある。そのうちにどんどん自動車が到着し、新潟行きのスペースはいっぱいになってきた。新潟行きより数はずっと少ないが、秋田行きの乗用車も結構あるのには驚いた。また、新潟行きの駐車場にはRALLY JAPAN参加の競技車両も何台かいる。貨物自動車のエリアにはキャリアカーに乗せられた競技車両もいて、ラリー関係者(参加関係者・観戦者)が結構いるようだ。

総トン数20500トンの「フェリーあざれあ」
フェリーターミナルビル前にて(RALLY JAPAN 101号車と)

 「フェリーあざれあ」の乗船は車と同乗者が別々なので、妻とはロビーで待ち合わせをする。乗船車両が多いせいか車両の搭乗時間が早まり、行きの太平洋フェリーと違い車の乗船は順調だ。この新日本海フェリーの「フェリーあざれあ」は2万トンを超える巨大な船で、エントランスも今まで乗った中で一番広い。特等洋室を利用したが、快適さでは昨年利用した「さんふらわー さっぽろ」や、「きそ」の一等和洋室に少し劣ると思う。「さんふらわー さっぽろ」よりベットの幅が狭く毛布で、冷蔵庫がない。強風のため今はデッキが閉鎖中なので問題ないが、窓の外を人が歩くのでカーテンを開けられない。
 夕食のバイキングは1600円で、値段相応のもので満足だ。しかい、レストランの内装は「きそ」はおろか「さんふらわー さっぽろ」にも及ばず質素だ。内装は食事の内容とは関係なく、好みのものかもしれない。食事の後に船内を探検したが、エントランスの広さなど船の大きさには驚かされた。設備についても、サウナ室、屋外ジャグジー、卓球室、広いカフェルームなど他の船には見られないものがある。しかし、それらの設備が活用されているようには思えず、宝の持ち腐れといったところだ。


(9/5 曇時々雨)

 太平洋上の台風12号の影響で出航後しばらくは揺れが大きかったが、日本海側に回り込むと揺れはほとんど感じなくなった。台風のことは考えていなかったとはいえ、日本海航路にして正解だった。昨年までと同じく商船三井フェリーの大洗便を利用していたら、一昨年の時のように大揺れで参ってしまったかもしれない。

 大浴場で入浴を済ませ、秋田港入口での姉妹船とのすれ違いに備えるが。開放されているデッキを探しているうちにとおりすぎてしまった。まだ風が強いので、後部デッキ以外はまだ閉鎖されていたようだ。部屋にいた妻の方がすれ違いを見ることができた。この船には各地の通過予定時間が書かれたパンフレットが用意されていて、姉妹船とのすれ違い予定時間まで掲載されている。長い船旅を楽しむには、ちょっとしたヒントになってありがたい。
 秋田港への入港を待ってレストランに行く。朝食のピークを過ぎているせいか、レストランは閑散としている。1000円のバイキングという標準的なメニューは価格相応で満足だ。おなかを満たし、後部デッキに向かい秋田港出航を見届ける。秋田県というところは、鳥海山以外足を踏み入れたことのない場所だ。一度部屋に戻りのんびりして、飛島通過の時間になるとデッキに向かう。目的は飛島ではなく反対側の鳥海山だ。
秋田港に立ち寄る

 今度はすべてのデッキが開放されていたので、左舷のデッキに行く。陸を眺めていると、大きな山容の山がゆっくり近づいてくる。山頂部は雲で隠れているが鳥海山に違いない。晴れていればどんなに素晴らしいかと残念だが、これだけ見えたので満足しなければならない。

「フェリーあざれあ」のデッキから鳥海山(右の山)を望む

 新潟港に近づくのをデッキで眺めながら、車載デッキ解放のアナウンスを待って車に向かう。下船は商船三井フェリーの時と同じく同乗者も一緒なのはありがたい。着岸後の下船も順調で、乗下船とも行きの「きそ」とは大違いだ。しかし、その先の道路の渋滞には参ってしまった。案内板に従いじっと我慢して渋滞の中を並んだが、栗の木バイパスにはいると車は流れ出した。国道131号線にでる信号と万国橋の信号が原因のようだ。通勤時間前なので渋滞は短いので、このふたつの交差点をパスできれば問題ないだろう。しかし、通勤時間帯の栗の木バイパスはかなり混雑するという話しだ。

「フェリーあざれあ」後部デッキにて(背後は鳥海山)
新潟港に近づいていく

 新潟亀田インターから日本海東北道に乗り、北陸道経由で長岡ジャンクションから関越道に乗る。長岡インターまではそれなりの交通量があったが、その先はとたんに自動車の数が減る。北海道でも活躍したが、こうした交通量の少ない道路ではオートスピードコントロールが重宝する。無駄なスロットルの開閉が少ないので、燃費にも貢献しそうだ。燃費計算を間違えてしまった、越後川口サービスエリアで割高な給油と食事を済ませる。ハイオク155円/リットルの価格は、人生最高値の給油か。
 3度目のRALLY JAPANは過去2回とは観戦パターンを変え、また主催者変更により運営方法も変わってしまったので、少し違う印象のものとなった。さらにラリーがみじかになった感じがする。ラリー自体の迫力はもちろんのことしても、開催が北海道十勝地方で行われることの意義も大きいと思う。あの広大な風景と、地元の人のサポートがあってのRALLY JAPANだろう。



(9/4)    国民宿舎新嵐山荘(芽室町)  8:37        1,031q(6,529)
      旭山動物園         11:40〜13:34  1,214q(6,712)
      ガスト旭川豊岡店      13:46〜14:20  1,219q(6,717)
      道央道旭川鷹栖IC     14:39        1,231q(6,729)
      道央道岩見沢SA      15:31〜15:41  1,322q(6,820)
      道央道岩見沢IC      15:44        1,326q(6,824)
      苫小牧東港フェリーターミナル     17:05        1,403q(6,901)

   本日の燃費    14.0q/g
      走行時間  6時間4分
      走行距離  372q
      平均速度  61q/時間

      苫小牧東港 19:50 → 新潟港 15:30(9/5) 
         (定刻 19:30)            新日本海フェリー「フェリー あざれあ」

(9/5)    新潟港フェリーターミナル  15:38        1,404q(6,902)
      日本海東北道新潟亀田IC  16:12        1,412q(6,910)
      関越道越後川口SA     16:57〜17:38  1,497q(6,995)
      関越道嵐山PA       19:12〜19:19  1,670q(7,168)
      自宅            20:24        1,743q(7,241)

   本日の燃費    12.6q/g
      走行時間  4時間8分
      走行距離  399q
      平均速度  82q/時間
     




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