(10/25 晴)
4年目のRALLY JAPAN観戦には、GOLFではなく飛行機で北海道へ向かう。今回のRALLY JAPANは開催時期が10月末と遅くなり、宿が取れたためキャンプする必要がなくなったからだ。従来通りフェリー(GOLF)という選択肢もあったが、道路の凍結の懸念と移動時間の節約のため、飛行機とレンタカーの組み合わせを選んだ。
新百合ヶ丘から空港連絡バスに乗り、羽田空港に向かう。平日の早朝のバスだが、補助席を含め満席だ。通勤の混雑時間の前なので道路は順調で、ちょうど1時間で羽田空港第1ターミナルに到着。セキュリティーゲートの通過も順調で、搭乗口の待合い席で軽く食事をとる。
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さすがに帯広行きの飛行機がとれなかったため、釧路空港までJAL1145便のA300に乗り込む。満席で窓側の席が取れなかったので、外の景色を楽しむことは出来ない。北海道(釧路)も素晴らしい天気で、空港周辺の木々が色付いているのが北国を感じさせる。
空港の日産レンタカーの窓口で名前を告げ、送迎車両で空港の敷地のすぐ外にある営業所に向かう。予約しておいた車はレディッシュカッパー(赤茶色)のデュアリスで、この大きさの車は必要ないが、キャンペーン価格でヴィッツ・クラスと大きな価格差がなかったのでこれを選んだ。さすが北海道、オプション選択はしていなかったが、4輪駆動でスタッドレスタイヤをはいているので安心だ。 |
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JAL1145便(青空が広がる釧路空港にて)
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カーナビをセットして、「ノロッコ号」に乗るため釧路駅に向かう。素晴らしい青空なので釧路空港の展望デッキで飛行機の写真を撮りたかったが、時間があまりないのであきらめる。
デュアリスはサスペンションがしっかりしていて、シ−トもしっかりしているので乗り心地がいい。エンジンパワーも平地では必要十分だ。しかし、スタッドレスタイヤを履いているせいか、ハンドリングに曖昧さがある。その点が少し残念だが、ほぼ期待通りの車だ。
釧路駅前の駐車場にデュアリスを止め、「くしろ湿原ノロッコ号」が待つホームに向かう。「くしろ湿原ノロッコ号」はJR北海道釧網線を運行しているトロッコ風列車で、個に時期は釧路−川湯温泉間を運航している。釧路湿原をのんびり走り、湿原の雄大な風景を車窓に見ることが出来るそうだ。せっかく釧路に来て時間がとれたので、乗ってみようと標茶駅までの指定席券を確保しておいた。
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釧路駅前の駐車場にDUALISを止める
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「釧路湿原ノロッコ号」(釧路駅にて)
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この時期はがらがらだと思っていたのに意外と乗客が多いので驚いたが、ほとんどの乗客は釧路湿原駅で降りてしまった。車窓の風景は期待以上に素晴らしく、茶色に色付いた湿原は紅葉した山腹が素晴らしい。しかも、車窓からタンチョウとエゾジカの姿を見ることも出来た。
標茶駅で「くしろ湿原ノロッコ号」を降り、折り返し釧路行きの快速列車に乗ろうと思っていたら、ここでトラブルが発生した。駅員の話によると、川湯温泉の先で事故がありその列車が大きく遅れるということだ。駅周辺は時間をつぶすような所はなく、何もしないで一時間半待つことになった。時間が無駄になってしまったが、この遅れなら帯広でのセレモニアルスタートには間に合うだろう。代替交通機関がない場所だけに、列車が運行されただけでもよしとしなければならない。
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車窓には釧路湿原の素晴らしい景色が広がる
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「釧路湿原ノロッコ号」(標茶駅にて)
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釧路駅に戻り、国道38号線を帯広に向かう。道路は順調だが、白糠町でねずみ取りをやっていた。数台前の車が捕まったときには驚いた。今回はレンタカーで無防備なので、スピードには注意しなければならないと実感した。東京より早い日没時間を向かえ、帯広に近づくと交通量が増えてくる。
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今日泊まる「みどりヶ丘温泉サウナ・ビジネスホテル」は帯広駅から1.5qくらい南西に位置し、広い駐車場が完備されている。その名の通り小規模な健康ランドにビジネスホテルを併設した施設で、あまり快適とはいえないが、寝るだけなので何の問題もない。しかし、宅配便で送ってあった観戦用の折りたたみ椅子は、ロビーの隅に転がしてあった。
今回は帯広市内に宿が確保できたので、初めてセレモニアルスタートに向かう。セレモニアルスタートは帯広駅前通を封鎖して行われ、メイン会場のスタートランプは藤丸デパート前にある。スタートランプ周辺は既に人でいっぱいなので、通りを駅の方へ戻り空いている場所を見つけ陣取る。もっと混雑すると思っていたが、このあたりはそれほどの人出ではない。これなら折りたたみ椅子を持ってくればよかった。また、覚悟していたが、日没後の冷え込みが半端ではない。 |
みどりヶ丘温泉サウナビジネスホテル(26日に撮影)
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セレモニアルスタートは午後7時から始まり、まもなくゼッケンの逆順にラリーカーがやってくる。プライベーター達はそれぞれ派手なパフォーマンスで通り過ぎていく。先頭車両の通過から1時間してWRカーがやってくる。あたりの歓声がさらに大きくなり、目の前をトップドライバー達が手を振って通過していく。もちろんペターは箱乗りだ。こうしてセレモニアルスタートを見ていると、明日からラリー(競技)が始まるんだと実感出来る。
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目の前を通過する新井敏弘選手
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一番人気は箱乗りのペター(SUBARU Impreza WRC 2007)
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昨年のRALLY JAPAN優勝者ローブ(Citroen C4)
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今年のポイントリーダー、グロンホルム(FORD Focus RS)
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午後8時半には最後のグロンホルムが通過し、会場を後にする。この周辺は人でいっぱいなので、ホテルの近くで見かけた「牛角」で食事を済ませる。
明日の観戦は午後のSS5パウセカムイ・リバースだけだが、リエゾン区間でラリーカーを見たいので6時前には出発しなければならない。昨年とリエゾンの通過ルートが違うので、十勝エコロジーパークで狙うことが出来ない。車を止めることので来る場所をチェックしていないので、足寄ラリーパークまで行ってみる予定だ。
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(10/26 晴のち曇)
今日の観戦は13:35スタートのSS5パウセカムイ・リバース2だけだが、リエゾン区間でのラリーカーを狙っていた。SS1に向かうラリーカーを狙っていたので、最初のラリーカーのサービスパーク出発の6時までに出発する予定だった。しかし、支度に手間取り出発が6時過ぎになってしまった。この時間ではどうやっても先頭には追いつかない。
あわててもどうしようもないので、音更帯広インターから道東道に乗り足寄に向かう。がらがらの道東道だったが、本別ジャンクションの手前でパトカー先導にぶつかってしまった。のんびりパトカーの後を走っていると、後ろから爆音が近づいてきた。もしかと思って振り返ると、ペターのドライブするImpreza
WRCが近づいてきた。ここは追い越し車線のある区間だが、ペターはパトカーを抜くことなくその後ろにはいる。さらにその後ろからアトキンソンがドライブするImpreza
WRCがやってきた。そんなわけで、WRカーを間近に見ることが出来当て感激だが、この周辺はパトカー先導のため大混雑となった。
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道東道で私を追い抜くペターのImpreza WRC 2007
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道東道足寄出口でパトカーは道路外へ
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道東道を終点の足寄インターで降りると、沿道にはリエゾン観戦の人が見られる。私も足寄市街に入った所の空きスペースに車を止める。天気予報では晴の予報だが、このあたりは霧がかかっていて薄暗い。待っていると間もなく、ヘニングのドライブするFocus
WRCが現れる。その後競技前のWRカーが続き、結局7台のWRカーを見ることが出来た。残念ながら出発が遅れたため、上位6台(ワークス)のWRカーは見ることは出来なかった。ラリーカーはずっと続くが、きりがないのでPWRCエントリーの車両を見届けそこを後にする。
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足寄市街でSS1に向かうラリーカーを見送る(ストールのXara WRC と 新井のImpreza WRX STi)
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近くのコンビニで食料を調達して外に出ると、ちょうどアーバのドライブするSwiftが来る順番が近かった。せっかくなので、先ほどの場所に戻りSwiftの写真だけ納める。そして、場所を足寄ラリーパークになっている、道の駅「あしょろ銀河ホール21」に移動する。まだ早い時間なので駐車場はがらがらで、イベント会場としてのラリーパークは設営中だ。ラリーパーク周辺をうろうろして時間をつぶしていると、午前中のループを終えサービスパークに戻るWRカーが通過する時間が近づいてきた。
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足寄ラリーパークになっている道の駅「銀河ホール21」
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パトカーもImpreza WRX STi (札幌ナンバー)
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ラリーパーク向の道路脇の空いているところに移動する。10時09分に、最初のWRカーのローブドライブのC4 WRCがやってきた。SSを終えたばかりなのでラリーカーは泥だらけだ。ちょうど信号が赤に変わり、このタイミングを狙ってサインを狙う観戦者が駆け寄っていく。この短い時間にもサインに応えるのは、ラリーならではの楽しみだ。ヒルボネンに続いてグロンホルムのFocus WRCがやってきたが、フロント部分とサイドに大きなダメージを追っている。どこかのSSでコースアウトしてクラッシュしたのだろうが、今後の競技に影響がなければいいのだが。ここでは、WRカーを見送り、パウセカムイの駐車場に移動する。
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WRカーが信号で止まるとサインを求めてファンが集まる
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優勝候補筆頭のグロンホルムはこの状態
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パウセカムイのアクセスポイントの駐車場は昨年と同じ場所だが、駐車場の入り口の道路は改善されていて、車高が低めの車でも大丈夫だ。もっとも、レンタカーのデュアリスデはどんな道路でも問題ない。駐車場はまだがらがらで、エリアBに行くシャトルバスにも並ぶことなく乗車できた。
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シャトルバスで10分もかからない観戦エリアだが、広大な観戦エリアに少ししか観客がいない。3回目のパウセカムイ・エリアBだが、今年は逆走のため観戦エリアが少し移動している。まだ観客が少ないとはいえロープ際は埋まっているので、丘の頂上付近の眺めの良さそうなところに椅子を置く。先ほどまでは青空が見えていたが、だんだん曇り空となってきた。雨の心配はなさそうだが、青空の下のパウセカムイはなかなか実現しない。クローズされた観戦エリアなので待ち時間は長いが、広大な風景の中でのんびりするのも悪くはない。12時発のシャトルバスで観戦エリアはクローズされるが、去年と比べて観客はだいぶ少ないようだ。
開催時期が遅くなったので広がる風景は秋色で、遠くにかすむ山の頂も雪をかぶっていて、昨年までとはまた違った趣がある。その代わり、寒さ対策は重要だ。 |
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SS5観戦エリア(昨年と逆走だが広大な景色は変わらない)
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0カーが通り過ぎ、遠くから爆音が聞こえてくると、間もなくWRカーが姿を現す。昨年同様広大な風景の中をラリーカーが走り抜ける姿は素晴らしい。しかし、昨年と逆走行でラリーカーが見えている時間は長いが、個人的には昨年の方が迫力あると感じた。ここではグロンホルムの姿を見ることが出来ず、午前中のダメージの影響でリタイヤしてしまったのだろうか。ラリー観戦でのSSでは、ラリーの進行状況がわからないのが残念だ。WRカーに続く、PWRCエントリーやプライベートのラリーカーは、コーナーの轍がひどく苦労しているようだ。
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左奥の方からラリーカーが近づいてくる(1 Citroen C4)
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左コーナーを駆け近づいてくる(7 Impreza WRC 2007)
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今回は、最後のラリーカーの走行が終わると間もなくスイーパーカーがやってきて、間もなくコースは開放された。段取りよくシャトルバスか観戦エリア近くに駐車してあり、スムーズに駐車場に戻ることが出来た。4回目の開催となるとオーガナイズがスムーズになったのが、こんなところで間感じられる。観戦エリアに孤立させられた観客としては非常にありがたい。
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駐車場からの帰りのルートは昨年同様泥まみれだが、四輪駆動に切り替えたデュアリスデは何の問題もない。帯広に向かう国道は、足寄市街でひどい渋滞にあった。何年か前もひどい渋滞にあったが、こればかりは仕方がないだろう。今年からETC通勤割引が使える(ETCゲートはないのでETCカードを係員に提示する)ようになったので、道東道を使って池田インターまで行き、懐かしい十勝川温泉に向かう。今日の宿は、十勝川温泉の笹井ホテルだ。高速道路を降りる頃から、とうとう雨がぱらつきだした。
笹井ホテルは非常に快適な温泉ホテルで、バイキングの食事も非常においしい。しかも、私達にプランには飲み放題も付いているので、おいしいトカップワインを楽しむことが出来る。値段に対して、非常に満足度の高いホテルだ。しかも、ラリー観戦の早朝出発については、朝食をお弁当で対応してくれるということだ。 |
十勝川温泉「笹井ホテル」 (27日に撮影)
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明日は陸別オフロードサーキットでの観戦を予定しているが、SS11に間に合うようにするには5時前に出発しなければならない。明朝まで雨が残るようなので、13:44スタートのSS15に目標を変え、のんびり出発することにする。この二日間早朝出発で睡眠不足気味なので、今日はゆっくり休養することに決めた。
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