RALLY JAPAN 2008 観戦(2008.10.28〜11.4)
その3/3

Day 3、SLニセコ号、そしてフェリーで仙台へ

2008年11月2日〜4日

ルート
11/2(日) (雨のち曇)
 札幌市内
11/3(月) (晴のち曇時々雨)
 札幌〜札幌西IC(札樽道)小樽IC〜小沢峠〜小樽〜小樽IC(札樽道・道央道)苫小牧東IC〜
 苫小牧港フ
ェリーターミナル
11/4(火) (晴)
 仙台港フェリーターミナル〜仙台東IC(仙台東部道・東北道・首都高・中央道)国立府中IC〜自宅 
宿泊
 京王プラザホテル札幌(11/2)、太平洋フェリー「きたかみ」(11/3)
同行者
 

(11/2 雨のち曇)

 RALLY JAPAN 最終日の観戦は、札幌ドームで行われるスーパーSSとポディウム・フィニッシュだ。スーパーSSは、金曜日と土曜日の夜に二本ずつ行われていて、今日が三回目五本目となる。過去のラリージャパンのスーパーSSは、2004年と05年は札内川河川敷の仮設サーキット、06年と07年はサービスパークに隣接す帯広仮設サーキットで行われていた。
 ホテルから札幌駅まで歩き、地下鉄で札幌ドームに向かう。今日はあいにく朝から冷たい雨が降っていたが、ドームのおかげで濡れずに観戦することができる。それに、この時期なので屋外より気温は暖かい。今回のスーパーSSは全席指定席で、私が購入したのは指定席Aというコースに近い席だ。

スーパーSSが行われる札幌ドーム
スーパーSSは二台併走してタイムを競う

 競技が始まり、WRカーの迫力ある走りを楽しむ。屋内なのでWRカーの排気音が排気音が響き渡る。一部屋外を走行する部分があるので、雨をコースに持ち込んでいるせいか滑りやすいようだ。そのため、思っていたほどスピードが乗らず、迫力は今ひとつだ。それでも、迫力ある走りに場内は盛り上がるが、広大な観客席に空席が多いのは絵的には今ひとつだ。
 個人的には、帯広時代の札内仮設サーキットや帯広仮設サーキットの方が楽しめた。しかし、それは雨が降らなければだ。また、スタンド上部の席の方が安いが、全体が見やすいという点ではそちらの方が観戦しやすいかもしれない。

SUBARUのアトキンソン と CITROENのローブ
SUZUKIの二台は同時走行

 WRカーの走行が終わると席を立つ人が出てくるが、ポディウム・フィニッシュは午後なので、昨年のように多くの人が退出するようなことはない。私達は、PWRCエントリーのラリーカーの走行が終わってから席を立ち、隣のサービスパークに向かう。目当てはSS25終了後に行われる サービスGだ。
 ワークスのサービスは、サービスが終了して次のSSに向かうタイミングだった。一方、PWRC車は順番にサービスインしてくる時間だ。ほんの一瞬だが、トップドライバーの素顔を見ることができるのも、ラリーのサービスならではの楽しみだ。そのうち、午前中にリタイアした、ヘニング・ソルベルグとローテンバッハがサービスに戻ってきた。

アンダーソン (Suzuki) はサービス・アウト
(56) 奴田原 文雄 のサービス・イン

 セレモニアル・フィニッシュは、開催場所をサービス・パークから札幌ドーム内に移した。昨年はスーパーSSが最終SSでそのまま隣のサービス・パークでセレモニアル・フィニッシュとなったため、両方を観戦することができなかった。しかし、今回はスーパーSSのあと午後の競技が入り、再び札幌ドームに戻ってセレモニアル・フィニッシュが行われる。
 セレモニアル・フィニッシュの入場は無料で、13:00から無料開放される。しかし、SS25終了後観客の入れ替えは行われないので、SS25の観戦券を持っていればその前に入場でき席を確保できる。札幌ドームの観客席は多いので、座席の確保は問題ないが、見やすいいい席を確保するのには早めに行く必要がある。
 優勝はフォードのミッコ・ヒルボネンだが、今回の主役は3位入賞したシトロエンのセバスチャン・ローブだ。この場で、前人未踏の5年連続世界チャンピオンを決めたからだ。ローブは2006年も日本で世界チャンピオンを決めたので、RALLY JAPANとは特別縁が深いのかもしれない。

総合8位入賞のペターはいつもの箱乗り
総合第3位 S・ローブ CITROEN C4  チャンピオン獲得
総合優勝 M・ヒルボネン FORD FOCUS RS WRC08
ポディウムに登った6人

 PWRC入賞者まで表彰式を見届け、もう一度サービスパークの中を歩いてみる。ワークスチームは撤収作業の真っ最中で、既にドライバーの姿などは見られない。唯一、シトロエンのサービスにリタイアしたソルドが戻ってきた。ファンに囲まれたソルドは。ファン・サービスにか自ら洗車ノズルを握って洗車を披露してくれた。また、PWRCエントリーのドライバーは普通に歩いていて、優勝したハンニネンや新井敏弘はファンの求めに応じてサインをしていた。

リタイアしたソルドは洗車を披露してファンの声援に応える
PWRC優勝のユホ・ハンニネン

 今年のRALLY JAPANの観戦を終え、札幌ドームを後にする。地下鉄で札幌市内に向かい、サッポロビール園で夕食とする。ビール好きの私達は、札幌に来たときは必ずビール園に立ち寄る。

JR札幌駅ビル
サッポロビール園でジンギスカン

 5年目のRALLY JAPANは開催場所を道央に変え、札幌ドームを中心に行われた。非常に観戦しやすくなったRALLY JAPANだが、唯一最大の問題は、林道に観戦ポイントだろう。細かな点で気になることはあったが、それ以外については大成功と言っていいだろう。なんといって今年は、SUZUKIのWRC初参戦で、4台ワークスで競技も大いに盛り上がった。しかし、帯広でのRALLY JAPANを経験した私にとっては、その記憶が忘れられない。素晴らしい地元のサポート、素晴らしい道東の大自然。それらを越えるRALLY JAPANは可能なのだろうか。次回の開催は再来年の2010年、それでも楽しみだ。


(11/3 晴のち曇時々雨)

 今日は、夕方の苫小牧発のフェリーで北海道を離れるが、それまでの時間を利用して、「SLニセコ号」を撮りに行く。場所は、札幌からは少し遠いが、小沢−倶知安駅間にある有名ポイントだ。
 撮影ポイントまで約90qの移動だが、小樽まで札樽道を使うと思っていたほど時間がかからない。北海道ならではの、車の移動時間だ。沿線の紅葉もいい感じで、快適なドライブを楽しむことができる。SLニセコ号は本日が今年の最終運転日ということで、沿線のポイントにはカメラをセットしているギャラリーの姿が見受けられる。
 ポイントには通過予定の1時間半前に到着したが、メインの場所には既に数名の人が三脚を構えていた。そんなわけで、最初はオーバークロスする道路の上から撮ろうと思ったが、少し場所を変えて、もっと低い場所から正面を狙うことにした。最初は薄日の差すまずまずの天候だったが、SL通過の時間が近づいてくると、遠くから雷鳴が聞こえ、空が真っ暗になってきた。そして、とうとう土砂降りの雨となってしまった。そんな中、雨と共に「ニセコ号」がやってきた。土砂降りの雨の中で写真は最悪のものとなってしまったが、間近でSLを見る(感じる)事ができて感激だ。ギャラリーも、20人近くにふくれあがっていた。

1934D通過時は日が差していた
雨と共にやってきたSLニセコ号

 SLニセコ号撮影の帰りに、小樽市総合博物館に立ち寄る。小樽市総合博物館は、小樽市博物館と小樽市青少年科学技術館の機能を統合し、手宮にあった第三セクター運営の小樽交通記念館の施設を活用する形で2007年7月に発足した。個人的に関心があった小樽交通記念館(旧・手宮交通記念館)が利用者の減少などのため2006年3月に閉館したので、形が変わったとはいえ復活したのはうれしいことだ。
 幸運なことに、文化の日ということで入場無料だった。あまり時間がないので、屋外静態展示車両を中心に見学し、鉄道以外の場所は割愛した。屋外でも見逃したものもあり、建物の中の鉄道関係の資料も駆け足で見るだけだった。また機会があれば、じっくり訪れたい場所だ。

小樽市総合博物館
アイアンホース号 (ポーター社が、1909年に製造)

 これまで帰路は、大洗港までの商船三井フェリーか新日本海フェリーを利用してきたが、今回は行きと同じく太平洋フェリーを利用する。本日商船三井フェリーが休航日だったのと、新日本海フェリーが秋田寄港の為時間がかかるため避けたためだ。
 道央道の途中で追い越した陸上自衛隊の部隊が同じ船で仙台に向かうようで、乗船待ちの駐車場にぎっしり並んでいる。また、RALLY JAPANに参加し車両も何台か見ることができた。DCCSのようなセミワークスは立派なキャリアカーにトレーラーが付いているが、純粋なプライベーターは競技車両も自走で、普通の乗用車やバンが随伴しているに過ぎない。

太平洋フェリー「きたかみ」
DCCS(ダイハツカークラブスポーツ)のブーン

 今回乗船したフェリーは「きたかみ」で、2004年に仙台から乗船して以来の利用となる。太平洋フェリーの三隻の中では一番古い船だが、内装はリニューアルされ豪華で快適なフェリーだ。今回利用したのは「一等和洋室4〜6部屋」で、非常に広くて便利だが、冷蔵庫がないのは不便だ。通常一等船室には冷蔵庫がないのが多いようだが、「きそ」には付いていた。やはり新しい船の「きそ」の方が快適だ。
 船内は、陸上自衛隊の部隊移動やラリー関係の人たちなどで、この時期にしてはかなり混雑していた。しかし、2004年のRALLY JAPANの時のような8月の移動ではないので、混雑の方もそんなにたいしたことはない。夕食のバイキングでお腹を満たし、個室で早めに布団に潜り込む。


(11/4 晴)

 いつものように早めに起床し、大浴場で入浴する。いつもなら、レストランに出かけバイキングの朝食を食べるが、今回は部屋で買っておいた食料を食べる。朝食のバイキングは元々割高感があったが、値上げもあって今回はやめてみた。
 下船は商船三井と違い、同乗者は別でフェリーターミナル建物前で待ち合わせとなる。安全のためということで太平洋フェリーの場合はいつも別々だが、車両の下船に時間がかかる場合も多いので、もっと広いしっかりとした待ち合わせ場所を用意して欲しいと思う。

仙台港に到着
仙台南インターから東北道へ

 仙台東インターで仙台東部道路に乗り、仙台南部道路、東北道、首都高、中央道経由で自宅に帰る。帰りに仙台港を利用するのは初めてだが、東京までは非常に長い。行きの場合はこれから目的があって出かけるので遠さは感じないが、帰りの場合はそうはいかない。しかし、高速道路は順調で、首都高の渋滞に遭うことなく帰ることが出来た。都心通過の時間が早かったのと、首都高中央環状新宿線は非常にありがたい。420q、5時間のドライブを終え、RALLY JAPAN2008は終了だ。



(11/2)   札幌駅 → 豊住駅   札幌市営地下鉄東豊線


      SS25= Sapporo 5 観戦

      豊住駅 → 札幌駅   札幌市営地下鉄東豊線

(11/3)   京王プラザホテル札幌     8:25          795q(22,862)
      札樽道札幌西IC       8:39          803q(22,870)
      札樽道朝里料金所       8:52          824q(22,891)
      道の駅・スペース・アップルよいち   9:24〜9:28     851q(22,918)
      函館本線・小沢−倶知安間  10:02〜11:45    885q(22,952)
      小沢駅           11:50〜11:55    890q(22,957)
      道の駅・スペース・アップルよいち  12:27〜12:29    920q(22,987)
      小樽市総合博物館      13:04〜14:01    943q(23,010)
      札樽道小樽IC       14:14          948q(23,015)
      札樽道金山PA       14:26〜14:49    966q(23,033)
      札樽道札幌西料金所     14:53          972q(23,039)
      道央道札幌南料金所     15:07          994q(23,061)
      道央道苫小牧東IC     15:31        1,035q(23,102)
      セイコーマート苫小牧一本松店    15:52〜16:01  1,048q(23,115)
      GS(苫小牧市)      16:08〜16:12  1,053q(23,120)
      苫小牧港フェリーターミナル 16:22        1,059q(23,126)

   本日の走行距離  264q

      苫小牧港 19:00 → 仙台港 10:00(11/4)  太平洋フェリー「きたかみ」

(11/4)   仙台港フェリーターミナル  10:20        1,060q(23,127)
      仙台東部道仙台東IC    10:35        1,067q(23,134)
      東北道菅生PA       10:53〜11:05  1,092q(23,159)
      東北道羽生PA       13:38〜14:04  1,375q(23,442)
      東北道浦和料金所      14:24        1,411q(23,478)
      首都高川口料金所      14:28        1,417q(23,484)
      中央道三鷹料金所      14:54        1,454q(23,521)
      中央道国立府中IC     15:03        1,468q(23,535)
      自宅            15:35        1,482q(23,549)

   本日の燃費    12.8q/g
      走行時間  4時間47分
      走行距離  422q
      平均速度  88q/時間
     




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