北陸フリーきっぷ・JR乗りつぶしの旅
JR西日本線乗車、城端線・氷見線撮影 & 丸岡城見学
2022.5.24~27

その2/4
城端線・氷見線 乗車 & 撮影
2022.5.25


 ルート  5/25 (水)
  高岡~二塚~城端~高岡~氷見~雨晴/岩崎口~新高岡駅~金沢
 宿 泊  R&Bホテル金沢駅西口 (金沢市 / 5/25)


5/25(水) 晴

 旅行二日目は、午前中に城端線に乗車して、二塚駅近くの撮影場所で城端線を走るキハ40系を撮影する。そして、午後は氷見線に乗車して、雨晴駅近くの撮影場所で氷見線を走るキハ40系を撮影する。撮影後は、今日の宿のある金沢に移動する。
 ホテルを出ると、天気予報の通り素晴らしい青空が広がっている。期待通りに絶好の撮影日和となった。今日に合わせて、直前でスケジュールを変更した甲斐があった。

 JR西日本/城端線 普通 8325D 高岡 6:09 → 二塚 6:16

 城端線 普通 8325D 高岡発、城端行き

 国鉄キハ40形気動車2000番台
 2078+2136 (2両/JR西日本/金沢総合車両所富山支所)


 早朝なので高岡駅構内にはぱらぱらとしか人がいない。城端行きは2番線からの発車で、既にホームに入線していた。車両はキハ40形2両編成で、ワンマン運転だ。城端線は昨日新高岡-高岡間を乗車したので、新高岡から先が初乗車となる。

 二塚駅近くの撮影場所でキハ40系を撮影するため途中下車する。二塚までは二駅で、乗車時間は7分だ。二塚駅は無人駅で、開業以来の木造駅舎が残っている。跨線橋が設置されていて小さいながらも立派な駅だ。2015年9月までは貨物の取り扱いがあり、中越パルプ工業二塚工場への専用線が分岐していた。貨物の取り扱いが終了するまでは、JR貨物が駅業務を請負う業務委託駅だった。

 二塚駅 / JR西日本・城端線(富山県高岡市)

 駅から撮影場所に向かう途中に、中越パルプ二塚工場への専用線跡があった。線路自体は撤去されないで、間違って進入しないためか柵が作られていた。専用線の距離は1.4㎞で、線路の先に見える工場はそんなに遠くはない。

中越パルプ二塚工場への専用線跡(中越パルプ方向(左)、二塚駅方向(右))

 撮影場所までは10分くらいで到着した。初めての撮影場所だが、考えていたとおりの場所だ。広い農道上から上り下りともに自由な構図で撮影できる。この時期の早朝は上り列車に対してきれいな順光となっている。下り列車は面がつぶれてしまう。
 城端線は基本的に1時間に1本しか運転されていないが、朝の通勤、通学時間帯だけは上り列車の運転本数が多い。城端線、氷見線を走るキハ40系は昔は高岡色と呼ばれる地域色に塗装されていたが、現在はJR西日本の他の地域と同じように朱色(首都圏色)に塗り替えられてしまった。ラッピングも何両かあったが、今は「忍者ハットリくん列車」と呼ばれる特別塗装が1両あるだけだ。

 城端線撮影(二塚-林間)

 まずは2両編成の320Dから撮影を始めた。幸運なことに、2本目の322Dの先頭車両が「忍者ハットリくん列車」だった。ラッピングや特別塗装にはあまり興味が無いが、他の全てが同じ塗色なのでこれは貴重だ。そのまま撮影を続け、予定通り329Dを撮影して撤収した。きれいな光線状態の中、無事撮影できて満足だ。

普通 322D 城端発、富山行き / 6:51
キハ40形気動車,キハ47形気動車 / 40-2084+47-25
+47-1015(金沢総合車両所富山支所)
普通 329D 高岡発、城端行き / 8:11
キハ47形気動車0,1000番台 / 47-1019+47-36
+47-140(金沢総合車両所富山支所)

 撮影を終え二塚駅に戻ったが、城端行きの普通列車の時間まで45分ある。しかし、駅周辺に時間をつぶせるようなものは何もないので、駅の待合室で休憩とした。

 JR西日本/城端線 普通 8331D 二塚 9:10 → 城端 10:00 (定刻9:55)

 城端線 普通 8331D 高岡発、城端行き

 国鉄キハ47形気動車0,1000番台
 1015+25(2両/JR西日本/金沢総合車両所富山支所)

 城端行き8331Dはキハ47形2両編成で、朝の下り列車なので車内はがらがらだ。

 乗車した編成は、先ほど撮影した先頭が「忍者ハットリくん列車」だった3両編成の後ろ2両だった。「忍者ハットリくん列車」は富山か高岡で切り離されたようだ。城端線の朝と夜の一部の列車に臨時列車の8000番台が使われているが、全て全日運転なのでどうしてなのか分からない

 順調に走行していたが、福野でトラブルが発止した。この先の踏切(八ツ塚踏切)で非常ボタンが押されたと運転手から案内があった。2分遅れの9:37に運転司令室からの指示で発車、踏切手前で停車して運転手が列車を降りて安全確認に行く。
 結局何も問題は無かったが、踏切手前で5分間停車したので約7分遅れでの運転となってしまった。城端での折り返し時間(実際には乗り換えだった)は9分しかないので、ぎりぎりの折り返し時間になってしまった。先月の弥彦駅での折り返しの時と全く同じ状況になってしまった。1時間後の高岡行きに変更してもその後のスケジュールはなんとかなるので、場合によっては計画を変更しなければならないことになってしまった。
安全点検 / 八ツ塚踏切(福野→東石黒間)

 沿線には印象的な車窓風景はなく、5分遅れの10:00に終点城端に到着した。折り返し乗車予定の高岡行き322Dはこの列車が折り返すと思っていたが、322Dは隣のホームに停車していた。遅れたため乗り換え時間が4分しかなかったので、慌てて改札を出て駅舎の写真だけを撮ってホームに戻った。日中の窓口業務は簡易委託駅として南砺市観光協会が受託していて、乗車券の回収(確認)を行っていた。

 城端駅 / JR西日本・城端線(富山県南砺市)

 そんなわけで、終着駅の雰囲気を感じている余裕はなかった。高岡行き8332Dはキハ47形3両編成で、二塚近くで最後に撮影した編成だった。

 JR西日本/城端線 普通 8332D 城端 10:04 → 高岡 10:59

 城端線 普通 8332D 城端発、高岡行き

 国鉄キハ47形気動車0,1000番台
 140+36+1091
 (3両/JR西日本/金沢総合車両所富山支所)


 3両編成だが、車内はがらがらで、定刻に高岡に向けて出発した。日中に3両の需要があるとは思えないので、この編成は高岡で1両切り離しを行うのだろうか。

 8332Dはワンマン運転だが、3両編成のためか通常のワンマン運転と違い、全ての駅で全てのドアが開き整理券も発行されていなかった。無人駅では顧客が駅の運賃箱に乗車券か運賃を入れることになる。3両編成で入口と出口を限定するのは合理的ではないため、運賃の収受は顧客任せにするということだろう。以前JR東海管内の紀勢線に乗車した時は、キハ40系3両編成以上の時は車掌が乗務していた。この乗車率で車掌を乗務させるのはコスト的に難しいのだろう。
 高岡では13分の乗り換え時間で氷見線に乗り換える。氷見行き535Dはキハ40形1両編成で、ボックスシートには座ることは出来なかった。

 JR西日本/氷見線 普通 535D 高岡 11:12 → 氷見 11:40

 氷見線 普通 535D 高岡発、氷見行き

 国鉄キハ40形気動車2000番台
 2092(1両/JR西日本/金沢総合車両所富山支所)


 この車両の車内の半分はロングシートで、ロングシート側の一部には座席が設置されていない変則的な室内だ。発車時刻までに乗客は増え、20人以上はいると思われる。

 高岡を発車すると市街地の中を走り、沿線が工業地帯に変わると国府のあった伏木に到着する。この先で進行方向を北西に変え越中国分をすぎると富山湾沿いに走行するようになる。男岩、女岩が海上に浮かび、晴れていれば富山湾越しに立山連峰を見ることのできる絶景区間だ。しかし、今日は晴れているが、残念ながら立山連峰は見えない。

車窓 / 雨晴海岸(越中国分→雨晴)

 次の雨晴で乗客の半分くらいが下車した。雨晴海岸を訪れる観光客のようだ。この後撮影する場所はこの駅の近くだが、氷見まで乗車してから戻ってくることになる。その後も海の近くを走り、二つ目が終点の氷見だ。駅舎自体は新しくないが、駅前はきれいに整備されている。

 氷見駅 / JR西日本・氷見線(富山県氷見市)

 氷見駅近くで昼食をとる予定だったので、約1時間後の列車で雨晴まで戻ることにしていた。事前に食堂を2件探しておいたが、1件は定休日で、もう1件は廃業していた。その周りを見てみたが、食堂やコンビニなどは何も無い。氷見駅は市の中心部からは離れているようだ。
 仕方が無いので駅に戻ったが、乗ってきた列車の折り返しは発車した後だ。おなかが減ってきてどうしようかと思ったが、先ほど車窓で雨晴の近くに道の駅が見えたのを思い出した。道の駅ならば何か食べることができるだろうと考え、待合室に座って列車を待つことにした。

 JR西日本/氷見線 普通 536D 氷見 12:44 → 雨晴 12:52

 氷見線 普通 536D 氷見発、高岡行き

 国鉄キハ47形気動車0,1000番台
 1134+66(2両/JR西日本/金沢総合車両所富山支所)


 高岡行き536Dはキハ47形2両編成で、車内はがらがらだった。朝方城端線で撮影した「忍者ハットリくん列車」は切り離された後運用から外れたようで、氷見線にも走っていない。

 雨晴では2人が下車し、もう1人は観光客のようだ。簡易委託の駅だが、城端駅同様、係員がきっぷの回収(確認)を行っていた。地元の観光協会や自治会が雨晴駅振興会を結成して駅務を受託しているらしい。JR西日本は経費削減のため各駅の無人化を進めているようなので、近いうちに無人駅になってしまうかもしれない。
 係員にきっぷを見せて、ホームで写真を撮りたい旨申し出た。海沿いの小さな駅だが、いかにもJRの駅と言った雰囲気が残っている。木造の駅舎も悪くない。駅舎内には観光協会もあり、雨晴海岸への玄関口となっている。

 雨晴駅 / JR西日本・氷見線(富山県高岡市)

 海沿いに遊歩道が造られていたが、おなかが減っていたのでとりあえず道の駅を目指す。道の駅には5分ほどで到着した。平日なのに駐車場に車が多いので、有名な観光地ということだろう。まだ新しい道の駅で、平成30年に新設されたそうだ。限られたスペースに造られているので、道の駅としては珍しく細長い三階建てとなっている。
 二階のカフェに行き、何か食べるものはないかメニューを見る。カフェなので、ご飯ものはハンバーグとオムライスしかなかった。1500円という値段には驚いたが、他に選択肢がないので「氷見牛のハンバーグ」を注文した。味の方は満足のいくもので、この景色を含めれば値段にも納得がいった。

道の駅 雨晴
カフェ / 氷見牛入りハンバーグ 展望デッキより

 道の駅から撮影地まで歩いてものの数分だ。撮影場所付近は広い歩道になっているので撮影には都合がいい。海を背景に撮影できるが、伸びた草が少し邪魔だ。付近には駐車スペースがあり、この辺り一帯が展望台のようになっている。

 氷見線撮影(雨晴-越中国分間)

 氷見線は運転本数が少なく、この時間は同じ編成が往復しているようなので、予定通り下り2本と上り1本を撮影した。途中1時間空いていたので、道の駅に戻って休憩した。天気がよく日ざしが強いので外はかなり暑い。

普通 538D 氷見発、高岡行き / 14:34
キハ47形気動車0,1000番台
/ 1134+66(2両/金沢総合車両所富山支所)
普通 541D 高岡発、氷見行き / 15:41
キハ47形気動車0,1000番台
/ 66+1134(2両/金沢総合車両所富山支所)

 撮影を終え雨晴駅まで歩き高岡まで戻る予定だったが、撮影場所の目の前にバス停があり、ぴったりの時間にバスがあったので、雨晴駅には戻らず加越能バスを利用することにした。このバスは高岡駅の先新高岡駅まで行けるので、金沢への移動に新幹線を利用することができる。

 加越能バス 324系統 高山ふしき病院・雨晴経由氷見線
        / 岩崎口 15:52(定刻15:46) → 新高岡駅 16:38 (定刻16:34)
 
 加越能バス 324系統 高山ふしき病院・雨晴経由氷見線
 氷見市民病院発、済生会高岡病院行き

 日野 レインボー PB-HR7JHAE (2004-07年式)
 富山 220 あ 22(加越能バス)


 バスがなかなかやってこないのでやきもきしたが、約4分遅れでやってきた。中型のノンステップバスだが、交通系ICカードは利用できなかった。

 バスは高岡ふしき病院と高岡市民病院を経由した。出発バス停が氷見市民病院で終点が済生会高岡病院なので、病院を巡るバスのようなものだ。氷見と高岡を結ぶ路線バスは何系統かあり、運行本数も多い。これでは利便性という点で氷見線は分が悪いだろう。駅間での所要時間では氷見線が有利だが、氷見駅の場所を考えるとあまりアドバンテージにはならないだろう。
 新高岡駅までの所要時間は約48分、高岡市街に近づくと乗車があったがあまり混雑はしなかった。バスは高岡駅で北口と南口の両方を経由するのはどうしてかと思ったが、南口では結構乗車があった。高岡駅南口と新高岡駅を結ぶシャトル便としての意味合いがあるようだが、乗客の多くはイオンモールで下車した。

 JR西日本/北陸新幹線「はくたか」567号 新高岡 17:06 → 金沢 17:19

 北陸新幹線「はくたか」567号 567E 東京発、金沢行き

 JR東日本E7系新幹線電車
 F-25編成(12両/JR東日本/長野新幹線車両センター)


 新高岡では28分の待ち合わせで「はくたか567号」に乗車する。「はくたか567号」は東京始発だが、車内は空いていて余裕を持って座ることが出来た。

 氷見線、あいの風とやま鉄道/IRいしかわ鉄道だと17:44に金沢到着予定だった。計画より25分早く到着したことになるので、あらためて新幹線は早いと思う。「北陸フリーきっぷ」では新幹線の自由席を利用することができるのでありがたい。

 金沢駅 / JR西日本・北陸本線/北陸新幹線、IRいしかわ鉄道・IRいしかわ鉄道線(石川県金沢市)

 金沢駅近くのホテルにチェックインして、夕食のためにすぐに外出する。駅ビル内の飲食店街を歩いて回って、全国チェーンのそば店「そじ坊」に入ることにした。何度も利用しているので味の方は分かっていて、値段の方も手軽だからだ。
 そばを食べることは決めていたが、メニューを見て北陸限定メニューの「白海老の唐揚げ丼定食」を注文した。ざるそばにミニ唐揚げどんが付いているものだ。ざるそばはいつもの味だったが、白海老の唐揚げは甘くて美味しかった。これを注文してよかったと思った。


そじ坊 金沢百番街あんと店 / 白海老の唐揚げ丼定食

 本日は城端線と氷見線に乗車して撮影もした。両線ともにキハ40系が定期運用で走っている路線だ。JR西日本のキハ40系は延命更新を済ませているのですぐに引退することはないだろうが、そんなに先は長くはないだろう。また、両線はJR西日本から2月に公表された「輸送密度2000人未満」には載っていないが、4000人未満には該当するのでこの将来がどうなるかは分からない。そんな状況なので、今回乗車と撮影ができてよかった。



移動の記録

(5/25)
高岡駅 6:09 → 二塚駅 6:16          城端線 普通 8325D

 二塚駅 6:18頃 → 6:27頃 撮影ポイント 8:13頃 → 8:24頃 二塚駅

二塚駅 9:10 → 城端駅 10:00         城端線 普通 8331D
             (定刻9:55)          高岡→城端
城端駅 10:04 → 高岡駅 10:59        城端線 普通 8332D
高岡駅 11:12 → 氷見駅 11:40        氷見線 普通 535D
氷見駅 12:44 → 雨晴駅 12:52        氷見線 普通 536D

 雨晴駅 12:55頃 → 13:00頃 道の駅雨晴 13:35頃 → 13:40頃 撮影ポイント

岩崎口 15:52 → 新高岡駅 16:38       加越能バス 324系統
 (定刻15:46)    (定刻16:34)       高岡ふしき病院・雨晴経由氷見線
新高岡駅 17:06 → 金沢駅 17:19       はくたか567号 567E

《R&Bホテル金沢駅西口》泊


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Sony Cyber-shot DSC-RX100M5A



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