北陸フリーきっぷ・JR乗りつぶしの旅
JR西日本線乗車、城端線・氷見線撮影 & 丸岡城見学
2022.5.24~27

その3/4
丸岡城見学、小浜線乗車
2022.5.26


 ルート  5/26 (木)
  金沢~芦原温泉~丸岡~丸岡城~福井~敦賀~東舞鶴~敦賀
 宿 泊  東横INN敦賀駅前 (敦賀市 / 5/26)


5/26(木) 曇時々晴

 旅行三日目は、午前中に丸岡城を見学して、午後は小浜線に乗車して東舞鶴まで往復する。そして敦賀に宿泊する。「北陸フリーきっぷ」の有効区間は小浜なので、小浜ー東舞鶴間は別料金を支払う。小浜線終点の東舞鶴は北陸地方ではなく、近畿地方の京都府に属する。
 今日はホテルで朝食を食べてから出発する。朝食は6:30からなので、駅が近いとはいえ時間的には余裕がない。外は薄い雲が広がっているが、日中の天気は悪くないようだ。しかし、夜遅くなって天気は崩れる予報になっている。

 JR西日本/北陸本線 特急「サンダーバード」8号 金沢 7:15 → 芦原温泉 7:50

 北陸本線
 特急「サンダーバード」8号 4008M 金沢発、大阪行き

 JR西日本683系電車4000番台
 T-45編成(9両/JR西日本/金沢総合車両所)


 ホームに到着したときには既に「サンダーバード8号」は入線していた。通常、大阪-金沢間のサンダーバードは9両編成で、自由席は5号車と6号車の2両だ。自由席の6号車に乗り込むが、金沢からは4割程度の乗車率だった。

 丸岡城へは丸岡駅から京福バスに乗り換え丸岡バスセンターに行く。丸岡バスセンターから丸岡城まで歩いて10分くらいだ。丸岡駅からのバスの本数が少ないので注意が必要だ。
 特急は丸岡に停車しないので、普通電車に乗り換える。芦原温泉は敦賀延伸後の北陸新幹線の停車駅になるので、現在は工事進行中だ。乗り換え時間を利用して駅の外に出たが、駅周辺も整備中だった。

 芦原温泉駅 / JR西日本・北陸本線(福井県あわら市)

 乗り換えの時間を利用して、明日の新幹線の指定席の変更をしてもらう。「はくたか566号」は混雑していて窓側の座席をとることはできなかったが、その約1時間後に発車する「かがやき534号」はがらがらだったのでそちらに変更した。こちらの新幹線は上野止まりの臨時列車なので、空いているようだ。上野止まりなのがネックになるが、速達形の「かがやき」なので(上野への)到着時間は42分ほど遅くなるだけだ。

 JR西日本/北陸本線 普通 1328M 芦原温泉 8:09 → 丸岡 8:14

 北陸本線 普通 1328M 金沢発、福井行き

 JR西日本521系電車0番台
 G-23編成(2両/JR西日本/金沢総合車両所)

 乗車する1328Mは金沢を7:02に発車したもので、後から発車した「サンダーバード8号」が途中で追い抜いたものだ。車両は521系2両編成で、車内は学生などで混雑していた。座ることは出来なかったが、丸岡までは一駅なので問題は無い。

 丸岡では数名の乗客が下車した。駅舎は1948年の福井地震後再建された歴史あるものだが、12年前にリニューアル工事が行われている。駅の無人化が進められていて、この駅は今年3月に無人化されたということだ。カーテンの引かれた出札窓口はまだきれいだ。

 丸岡駅 / JR西日本・北陸本線(福井県坂井市)

 乗り換え時間は6分なので、駅の写真を撮って駅前のバス停に行く。駅舎を出てすぐ右側に小さなバスロータリーがあり、同じ電車から降りた乗客が2人並んでいた。このバス停からはコミュニティーバスと乗車する京福バスが運行されているが本数は少ない。

 京福バス 82系統 丸岡永平寺線 / JR丸岡駅 8:20 → 丸岡バスセンター 8:35

 京福バス 82系統 丸岡永平寺線
 JR丸岡駅発、永平寺口駅行き

 日野 リエッセ KK-RX4JFEA (2001年式)
 福井 200 か 107(京福バス)


 永平寺口駅行きの京福ハバスは小型の路線バスだった。ここが始発だと思うがぎりぎりの時間にやってきた。京福バスも交通系ICカードは使えないようで、忘れず整理券をとる。丸岡バスターミナルまで約15分乗車した。JR丸岡駅は市の中心部からだいぶ離れていた。

 バスターミナルには丸岡城への案内図や道標が見当たらなかったので、Google Map で確認して歩き出す。7,8分歩いて丸岡城の入口(上り口)に到着した。観光施設としては裏側に当たるようで、ちょっとした広場以外には何もない。
 姫路城や松江城と比べてはいけないが、かなり小規模な天守閣だ。また、天守閣以外には保存(再建)されていないので、見るべきものは少ない。天守閣の階段はかなり急で、補助縄が設けられている。これまで訪れたことのあるどの現存天守閣よりも急で、年配の人には上り下りするのが無理ではないかと思われる。まだ早い時間ながら、他の観光客も数組いた。

 丸岡城、歴史民俗資料館

 歴史民俗資料館も見学したが、予定より1時間早い福井駅行きのバスに間に合った。福井行きの路線バスは1時間毎に出ているので便利だ。福井駅までの所要時間は55分で料金は670円なのでかなり距離はある。

 京福バス 36系統 県立病院丸岡線 / 丸岡城 9:50 → 福井駅 10:45

 京福バス 36系統 県立病院丸岡線
 丸岡城発、福井駅行き

 いすゞ エルガミオ SKG-LR290J1 (2015年式)
 福井 200 か 795(京福バス)


 隣の駐車スペースに止まっていたバスは発車時間ぎりぎりにバス停にやって来た。車両はノンステップの中型バスだ。バスは4人の乗客を乗せて出発した。うち1人は天守閣で一緒だった人だ。

 途中バス停でぱらぱら乗降があったが、「アピタ・エルパ前」ではショッピングセンターの駐車場内にバス停があった。ここまで乗車していた人の多くはこのバス停で降りた。後で調べると、この巨大なショッピングセンターは北陸3県最大クラスの規模だそうだ。その先は、福井駅まで乗車する乗客がほとんどだった。
 福井駅は1981年の北陸旅行の時に利用しているが、その記憶はほとんど無い。現在の福井駅は立派な高架駅だが、北陸新幹線の駅については現在工事中だ。また駅前広場に恐竜像が置かれ、西口側の駅の壁面に恐竜のラッピングが施されるなどして、福井県の観光資源である恐竜をPRしている。

 福井駅 / JR西日本・北陸本線(福井県福井市)

 予定より1本早いバスに乗れたので福井到着が1時間早くなったが、まだ昼食には早いので普通電車で敦賀まで行くことにした。敦賀では昼食にちょうどいい時間だが、店は何処も混雑すると思われるので、おにぎりを買って車内で軽い昼食とした。

 JR西日本/北陸本線 普通 1230M 福井 11:12 → 敦賀 12:04

 北陸本線 普通 1230M 福井発、敦賀行き

 JR西日本521系電車0番台
 G-21編成(2両/JR西日本/金沢総合車両所)


 敦賀行きの普通電車は521系2両編成で、6,7割の座席が埋まった。平日なのに学生の姿が目に付く。

 日中の北陸本線の普通電車は2両編成の場合ワンマン運転が基本のようだが、整理券や車内での料金収受は行われていない。これは交通系ICカード利用可能エリアなので、ICカードによる車内精算ができないためと思われる。七尾線では車載式ICOCA改札機が搭載されていて、ワンマンバスのような運用がされている。今の運用だと無人駅で乗車して無人駅で降車する場合、料金支払いのチェックができない状態だ。JR東日本の八高線も同様な運用だが、その代わりに抜き打ちで頻繁に車内改札(検札)が行われている。一般の乗客の多くはICカード利用なのでこのような運用が合理的なのだろうが、今後は車載式ICOCA改札機を搭載していくのだろうか。有人駅や無人駅設置の簡易ICカード改札との兼ね合いもあるので、非常に複雑な運用になってしまい乗客にはわかりづらくなってしまうだろう。

 敦賀駅 / JR西日本・北陸本線/小浜線(福井県敦賀市)

 敦賀では1時間以上の待ち時間があるが、することはないので駅周辺を歩いて早めに改札内に戻った。小浜線は専用ホームから発着するので、ホームは静かだ。ホームから駅構内が見通せ、新幹線駅の工事がよく見える。かなり高いところに建設中で、改札口からの距離もだいぶある。新幹線ホーム下に乗り換え用在来線特急ホームが造られるので、乗り換えには問題ない。
 小浜線は「輸送密度2,000人以下」路線として収支公開された30線区に含まれ、今後の動向が気になる路線だ。JR西日本は廃止を前提とは言っていないが、どのような対策をとっても収支に影響するような大幅な利用者のアップは難しいとも思われるので、行き着く先はバス転換といった可能性が高い。国交省が始めた「ローカル鉄道のあり方」について検討会を見ても、鉄道事業者がバス(BRT)に転換して、責任持って運行を続けるといったところが精一杯のように思われる。

 JR西日本/小浜線 普通 930M 敦賀 13:13 → 東舞鶴 15:13

 小浜線 普通 930M 敦賀発、東舞鶴行き

 JR西日本125系電車
 15+17(2両/JR西日本/金沢総合車両所敦賀支所)


 小浜行き930Mは125系電車2両編成で、乗車した1号車には10名の乗客を乗せて出発した。

 小浜線は「輸送密度2,000人以下」のローカル線ながら電化されているが、これは2003年に電化されたものだ。地元の要請に基づき電化されたが、100億円以上という総事業費は、約半分を沿線自治体が負担し、残り約半分については原発所有企業が負担(寄付)したと言われている。電化をしたが路線の高速化は行われなかったので時間短縮効果は限定的のようだ。JR西日本は路線の高速化などの際地元に負担を求めることが多いが、こうした路線は簡単に廃止することは難しいのではないか。
 小浜線は小浜までは内陸部を走っているので若狭湾を見ることができない。美浜付近は若狭湾に近いが、遠くにちらりと見える程度だ。小浜では列車交換のため10分間の停車時間がある。ホームの向かい側に回送の125系2両編成が止まっていた。日中は小浜止まりの電車は運行されていないと思うのだが、運転手が敦賀方に乗っていてヘッドライトも点灯していた。

小浜駅停車 /14:16~26

 小浜を発車すると、右手に若狭湾が見えてくる。ここから三松までは若狭湾沿いに走る。どんよりと曇っているので海が綺麗に見えないのが残念だ。途中の若狭本郷は立派な駅舎のある駅で、駅前には花博で走行した「ドリーム・エキスプレス義経号」のレプリカが展示されていた(本物は京都鉄道博物館で展示)。

車窓 / 若狭湾(小浜→勢浜) 車窓 / 若狭湾(加斗→若狭本郷)
若狭本郷駅停車 /14:43

 青郷-松尾寺間で京都府に入り、急に市街地が開けてくると東舞鶴に到着する。東舞鶴は1面2線の高架ホームで、線路は舞鶴線に繋がっている。ホームの向かい側には舞鶴線・綾部行きの113系電車が停車していた。なんとも言えない緑色の塗装で、短い2両編成だ。関東地区では113系を見ることができなくなって久しいが、JR西日本管内ではまだ各地で細々と活躍しているようだ。

 東舞鶴駅 / JR西日本・舞鶴線/小浜線(京都府舞鶴市)
 

 東舞鶴での折り返し時間は22分あるので、改札を出て駅前を歩いてみる。駅周辺は賑わっていて、京都府北部の中心都市の表玄関にふさわしい。元々軍事拠点として発達した都市で、現在でも海上自衛隊の基地があり、小樽に向かうフェリーターミナルもある。

 JR西日本/小浜線 普通 937M 東舞鶴 15:35 → 敦賀 17:34

 小浜線 普通 937M 東舞鶴発、敦賀行き

 JR西日本125系電車
 17+15(2両/JR西日本/金沢総合車両所敦賀支所)


 930Mの折り返しとなる937Mの車内はがらがらで、1号車の乗客は5人だけだ。向かい側に綾部からの電車が到着したが、113系ではなく223系だった。

 小浜で5分間の停車があったが、列車交換は行われなかった。小浜は大阪、京都方面とそれなりに人の往来があるようだが、通常は小浜線を利用しない。湖西線に近江今津まで乗車して、小浜行きの路線バスに乗り換える。この方が早くて、運行本数も多いのだ。わざわざ敦賀まで来て小浜線に乗るのは遠回りだからだ。これでは、多少スピードアップしてもバスに太刀打ちできない。

小浜駅停車 /16:23~28

 小浜では高校生が15~20人乗車して車内は賑やかになった。しかし、通学の時間帯でこの乗客の数だと、鉄道としてはかなり厳しいと言えるだろう。この電車は敦賀で9分後に折り返すが、ホームに並んで待っている人は少なかった。
 敦賀駅近くのホテルにチェックインして、夕食のためにすぐに外出する。近くにある老舗、敦賀ヨーロッパ軒敦賀駅前店のカツ丼が目当てだ。敦賀ヨーロッパ軒は福井のヨーロッパ軒から暖簾分けした店だが、80年以上の歴史があり市内に何店舗も支店がある。どちらの店も食べたことがないので楽しみだ。
 夕食の時間帯なので混雑が心配だったが、それほどは混雑はしていなくてすぐに座ることが出来た。福井のカツ丼は東京で言うソースカツ丼だ。ボリュームがあるのことなので、普通のカツ丼と味噌汁を注文した。感想は、普通に美味しい。それだけだが、敦賀に来たらまた食べに来るだろう。


敦賀ヨーロッパ軒敦賀駅前店 / カツ丼

 本日は午前中に丸岡城を見学して、午後は小浜線に乗車して東舞鶴まで往復した。丸岡城は現存12天守閣の一つで、かねてから見学したいと思っていた。ようやく訪問できたが、少し拍子抜けしたことも事実だ。もう少し広範囲に保存されていると思っていた。また、小浜線はJR西日本から公表された「輸送密度2000人未満」のリストに載っているので、今後の動向が気になる路線だ。



移動の記録

(5/26)
金沢駅 7:15 → 芦原温泉駅 7:50        特急 サンダーバード8号 4008M
芦原温泉駅 8:09 → 丸岡駅 8:14        北陸本線 普通 1328M
JR丸岡駅 8:20 → 丸岡バスセンター 8:35      京福バス 82 丸岡永平寺線

 丸岡バスターミナル 8:37頃 → 8:46頃 丸岡城

 丸岡城 見学

丸岡城 9:50 → 福井駅 10:45         京福バス 36 県立病院丸岡線
福井駅 11:12 → 敦賀駅 12:04        北陸本線 普通 1230M
敦賀駅 13:13 → 東舞鶴駅 15:13       小浜線 普通 930M
東舞鶴駅 15:35 → 敦賀駅 17:34       小浜線 普通 937M

《東横INN敦賀駅前》泊


北陸フリーきっぷ・JR乗りつぶしの旅 (その2) のページへ
北陸フリーきっぷ・JR乗りつぶしの旅 (その4) のページへ




Sony Cyber-shot DSC-RX100M5A



トップへ
戻る


inserted by FC2 system