RALLY JAPAN 2005 観戦 (2005.9.29〜10.4)

その2/3
RALLY JAPAN 2005 LEG 2 と LEG 3

2005年10月1日〜2日

ルート
10/1(土) (曇時々雨)
 十勝エコロジーパーク〜池田IC(道東道)足寄IC〜陸別〜足寄IC(道東道)池田IC
 〜十勝エコロジーパー

10/2(日) (晴)
 十勝エコロジーパーク〜幕別〜十勝エコロジーパーク〜帯広〜十勝エコロジーパーク 
宿泊
十勝エコロジーパークオートキャンプ場(10/1、2)
同行者
 

(10/1 曇時々雨)

 昨年と同じように夜遅くテントを張る人や夜明け前に出発する人もいたが、テントの数は昨年よりだいぶ少ない。ほとんどがRALLY JAPAN観戦のようだが、キャンプ場全体でも10張りにも満たない。本当は6時前に出発する予定だったが、寝坊してしまったので、昨年より遅い6時半近くの出発となってしまった。今日は9時37分スタートの陸別サーキットでのSS13と、14時25分スタートの林道「パウセカムイ」SS17を観戦予定だ。昨年はラリー期間中素晴らしい天気に恵まれたが、今は一面の曇り空で、日中は天気が崩れるということだ。
 昨年は池田町の利別で国道242号線にはいると、沿道にはリエゾン見学の人があふれていたが、今年はほとんど人影がない。どうしたものかと思ったが、後で調べてみると、ラリールートの大幅な変更でこの時間にラリーカーの通過はないようだ。池田ICから足寄ICまで道東道を利用するが、このあたりから陸別サーキットを目指すと思われる車が多くなってくる。
 昨年はラリーカーの通過と重なったせいか、足寄の市街地は駅前の交差点を先頭に渋滞した。しかも、渋滞の中でWRカーに追い抜かれるというハプニングもあった。しかし、今年は何事もないように順調だ。ラリーカーの通過も無いようで、昨年あれほどいた沿道の観客はほとんどいない。昨年は沿道にあふれる観客を見てRALLY JAPANに来たんだなあと気持ちが高まってきたが、今年はなんだか肩すかしをくってしまったようだ。

 案内板と昨年の記憶を頼りに、陸別第2駐車場に車を停める。昨年と同じ駐車場で、陸別中学校の校庭のようだ。5分ほど歩いたところにあるシャトルバス乗り場には、昨年のように観客はあふれていない。陸別サーキットのシャトルバスの乗降場へは、10分足らずで到着。昨年と同じく会場の入口右手前に林道行きのシャトルバス乗り場があり、SS17の観戦にはここからシャトルバスに乗る。今年は入場券の当日発売はあるが、Eエリアの午前中(SS13)の入場券は完売ということだ。
陸別駐車場シャトルバス乗り場

 陸別サーキットの観戦ポイントはいくつかあるが、昨年と同じくアルプス席で観戦する。奥のエリアには林道気分に浸ることができるポイントがあるようだが、その後の移動(SS17観戦)を考え、最初からここと決めていた。ベンチには多少の空きがあったが、折りたたみ椅子を用意しておいたので、サーキットが見やすいところに陣取る。天候のせいか、昨年に比べ観客の数はだいぶ少ないようだ。そのうち、とうとう雨がぱらついてきて、雨具をつけてでの観戦となる。

スタンド席より見た陸別オフロードサーキット
陸別オフロードサーキット交流広場

 今年は14台のWRカーの走りは非常に迫力があり、その走りを十分堪能することができた。昨年に続く2度目の観戦だが、生の走りの迫力はものすごい。昨年と同じく、最終コーナーの走りを目の前にすることができるので、ドライバーによるライン取りやドリフトの違いを手に取るように見ることができる。一つ残念なのは、15台目のWRカーがすでにリタイアしてみることができないことだ。

P.ソルベルグ ドライブのスバル インプレッサ WRC2005
最終コーナーを曲がる シュコダ ファビア WRC

 WRカーが終わると席を立つ人が多いが、私達もPCWRCノミネートの車とスズキの2台がフィニッシュした後、席を後にする。交流広場をひとまわりして、豚丼を調達して早めの昼食とする。昨年と同じものだと思うが、ここの豚丼は非常に美味しい。雨はぱらついているが、小雨なので何とか食事をすることができる。昨年はあまりラリーには興味の無いような人も多く見られたが、今年はほとんど目に付かない。昨年に比べ観客が少ないように感じられるのは、そのような人が減ったせいなのだろうか。天気が良ければ一日楽しめる陸別サーキットだが、4000円から7000円への値上げの影響もあるのだろうか。
 11時30分が近づいてきたので、SS17へのシャトルバス乗り場に向かう。乗り場には既にバスが待っていて、バスの乗車が始まっていた。雨が降っているので、発車時間前だが順番に乗車を始めたようで、満員になり次第すぐに発車した。

 
 SS17の観戦エリアには30分ほどで到着した。バスを降りた目の前が観戦エリアで、昨年のヌプリパケ林道のように延々歩く必要はない。私達のバスが一番乗りかと思っていたが、既に少しだが観客がいた。しかし、広大な観戦エリアで、とても人で埋まるとは思えない広場だ。コース脇に少し観戦ポイントがあるがそこは既にいっぱいだったので、斜面中腹のロープ際に陣取る。この観戦エリアは、北海道らしい広大な景色が広がり、その中をラリーカーが疾走する素晴らしい所だ。あいにくの小雨交じりの天気だが、真っ青な青空が広がっていればもっと素晴らしい眺めになるのだろうに。最後のシャトルバスが到着ても、観戦エリアはがらがらだ。いくら広大な場所とはいえ、拍子抜けするほど観客が少なく感じる。最初のラリーカーの通過まで待ち時間は2時間30分ほどあるが、椅子に腰掛けのんびりこの広大な景色を見ているのも悪くはない。
SS17観戦エリア(正面奥からラリーカーが走ってくる)

 WRカーが爆音を響かせ広大な景色の向こうから近づいてくる姿は素晴らしい。また、通過した後も爆音がとぎれとぎれ聞こえ、よく見ると遠くにその姿を確認できる。観戦場所からラリーカーまで少し距離があるので、昨年のヌプリパケ林道ほどの迫力はない。この観戦エリアは素晴らしいが、個人的には昨年のヌプリパケ林道の方がお勧めだ。

 
正面の林道の向こうからラリーカーがやってくる
カーブを通過するプジョー 307WRC

 この観戦エリアは、シャトルバスがコースの林道をアクセスに使うので、競技車両の通過が終わりスイーパーカーが通過するまで帰ることができない。並んでやってきたシャトルバスは陸別行きと足寄行きが交互に並んできているので、順番にバスに乗り込む。

 シャトルバスの帰路はラリーコースをずっと走るので、なかなか楽しめる。ここはどんな風にラリーカーは走るのかと、みんな考えているようだ。
 陸別サーキットのシャトルバス乗り場で駐車場行きのバスに乗り換えるが、ちょうど陸別サーキットでの競技が終わったらしく、サーキットの方からぞろぞろ人が歩いてくる。駐車場行きのシャトルバス乗り場は行列ができているが、バスは次々に来るのですぐに乗ることができた。
 薄暗く車がまばらになった駐車場で自分の車を見つけ、十勝エコロジーパークへの帰路につく。帯広方面に向かう車は多く、昨年と同様足寄市街の手前から大渋滞をした。足寄駅前の次の信号あたりから、嘘のように車の流れがスムーズになる。利別のコンビニで食料の買い物を済ませ、そのすぐ近くで見つけたスーパーに駆け込み薬局で薬を購入する。
目の前を通過する 三菱ランサー WR 05

 十勝エコロジーパークに到着すると、ビジターセンターがやけに賑やかで、駐車場にも車が停まっている。おまけに、熱気球のようなものも見える。後で確認すると毎日「大収穫祭」なるイベントを行っているようだが、これは十勝川温泉の宿泊者を対象にしたものだとのことだ。キャンプサイトは真っ暗だが、テントの数がそんなに増えている様子はない。
 コンビニで買った食事を済ませ、9時過ぎにはシュラフに潜り込む。あいにくの天気だったが、ラリーカーの迫力は昨年以上だった。しかし、昨年とくらべ、減ったように感じる観客の数には寂しさを感じる。明日の楽しみは、札内スーパーSSでの観戦だ。それと、今年こそはセレモニアルフィニッシュも見届けるつもりだ。


(10/2 晴)

 朝起きると、外は朝靄がかかっている。昨年もRAALY JAPANの最終日は同じような状態だったが、天気予報によると今日は晴れ間が期待できそうだ。昨年と違い今年はテントの撤収がないので、余裕を持って行動できる。今日の観戦予定は、10時45分スタートの、SS24、札内スーパーSSだ。その後北愛国サービスパークに移動し、サービスパーク見学とセレモニアルフィニッシュを見る予定だ。
 十勝中央大橋を渡り、国道38号線に出てからは案内板を頼りに幕別の駐車場に向かう。事前に駐車場の場所は確認してあるので、15分ほどで到着。駐車場はそんなに混んでいないのに、バス乗り場には長い行列ができている。どうしてなのかと思ったら、札内行きのバスの運行開始前だからだ。運行は8時半からだが、行列が伸びてきたので時間前にシャトルバスの運行を開始した。昨年の札内のシャトルバス乗り場があったと思われる場所には、真新しい住宅が建っていて、今年のシャトルバス乗り場はその先にあり、札内のゲートからはかなり遠くなった。

 10分近く歩いてゲートに向かう土手にあがると、札内スーパーSS用の仮設サーキットが目に飛び込んでくる。昨年は開始ぎりぎりの時間に来たのであまりの人の多さに驚いたが、今日はまだほとんどがらがらの状態だ。スタンドを見て不思議に思ったのは、昨年はあった北側に観戦スタンドがない。ガイドブックにも北側の観戦スタンドは書かれていたのに実際にはない。そんなわけでスタンドの北側の上部は結構人が入っているが、そのほかはまだほとんど人がいない。私は昨年と同じく第2コーナーの走りを見ようと、やや南側のスタンドの最上部のベンチに陣取る。昨年より高い位置なので全体の様子は見やすいが、サーキットの形上向かって左奥は見えない。
 早めに来て時間に余裕があるので、売店と展示ブースを見学する。昨年は時間がなかったので、売店や展示ブースの存在すら知らなかった。その間に続々と観客は増えてきて、だんだんスタンドが埋まってくる。
札内スーパーSS会場

 イベントの前座として、バギーと三輪バギー(?)のデモ走行が行われたが、なかなかおもしろい走りだった。それに、陸上自衛隊音楽隊の演奏も行われたので、待ち時間も退屈することはない。

観戦スタンドの後には、メーカーのブースト売店が並ぶ
二台のラリーカーが併走する仮設サーキット

 二台併走で全体が見渡せるこのスーパーSSは非常におもしろい。ここでのタイム差はたいしたことはないのだが、フィニッシュではどちらが早いか手に汗を握る。WRカーの最後を飾る、ソルベルグとグロンホルムの走行時に、会場は最高潮に盛り上がる。私達は陸別の時と同じく、PCWRCノミネートの車とスズキの2台がフィニッシュした後、席を後にする。この会場の人のほとんどが北愛国サービスパークに向かうと思われるので、移動のタイミングには気を遣う。

第2コーナーのカーブに飛び込む スズキ スイフト
ジャンプ台をジャンプする スバル インプレッサ WRC2005

 北愛国サービスパークの入口は昨年よりシャトルバス乗り場に近く、出入りがかなり便利になった。もうお昼過ぎなので、サービスパークは人でいっぱいだ。とりあえず、おなかを満たすため、私は豚丼、妻はジンギスカン丼を食べる。私が食べた豚丼はなかなか美味しかったが、陸別の豚丼の方が美味しかった。食事の後、セレモニアルフィニッシュでラリーカーが通り過ぎる通路の前を確保しようと思ったが、既に時遅く最前列はいっぱいだ。仕方なく最前列をあきらめ、サービスパーク見学に切り替える。メーカーのブースが昨年以上に盛り上がっているのは、三菱のブースに活気があるからなのだろうか。シュコダのブースを探したが、さすがになかったのは残念だ。

愛国サービスパーク(正面ゲートより)
C4とC2が並ぶシトロエンのブース

 スバルのサービスは既に人だかりができていて、サービスに到着まで2時間以上待つ覚悟らしい。その人だかりの中でサービスの中を見ていると、スバルからの携帯メールが入る。トップ走行中のソルベルグがSS25でリタイヤとある。同じメールを見た人が多いらしく、あちこちからざわめきが起こる。あと、SS2つ残してリタイヤとは信じられない。公式のアナウンスはまだ無いが、富士重工の竹中社長がファンにお礼にひとりひとりに握手をし始めたときに、やっぱり本当なのかと思った。
 場所を移動し、ワークスカーが入っているコースを考え、帰ってくるWRカーを待つ。セレモニアルフィニッシュでは目の前に見ることはできないだろうが、目の前に通過するWRカーを見ることができて大満足だ。その後、先程の通路の後につき、WRカーを見送るポディウムフィニッシュ、表彰式は遙か彼方で行われていて何も見えず、司会者のアナウンスと観客の歓声しか聞こえない。とりあえず表彰式と上位入賞車を見ることができた(?)ので一応満足したが、あの表彰式をもっと多くの人が見ることができる場所でできないものかとも思う。

優勝したM.グロンホルムのプジョー307WRC
人の山で表彰台は何も見ることができない

 2年目のRALLY JAPANを振り返って、総合優勝はプジョーのマーカス・グロンホルム、第2位はシトロエンのセバスチャン・ローブで2005年ドライバーズチャンピオンとなる。第3位はスバルのクリス・アトキンソン、Nクラス第1位でPCWRC優勝はスバルの新井敏弘だ。SS25でリタイヤしたスバルのペター・ソルベルグは残念だが、非常に素晴らしい走りを見せてくれた。2年目のRALLY JAPANは6ワークス、15台のWRカーが素晴らしい走りを楽しませてくれた。大満足のイベントだった。競技進行面でも大きな問題は耳にしていないので、今回も大成功と言っていいだろう。ひとつ気になるのは、昨年と比べ観客が大きく減っていないかどうかだ。そのあたりは、いずれわかることだろう。
 一度十勝エコロジーパークのキャンプサイトに戻り、近くのかんぽの宿十勝川で汗を流す。RALLY JAPAN観戦とキャンプ3泊目で疲れがたまっているので、帯広市内のファミリーレストランで食事を済ませる。ビジターセンターで行われている「大収穫祭」は気になるが、十勝川温泉宿泊者以外は1000円の入場料がかかるとのことなので行くのはあきらめる。



(10/1)   十勝エコロジーパーク     6:25          649q(39,623)
      道東道池田IC        6:45          669q(39,643)
      道東道足寄IC        7:07          700q(39,674)
      陸別駐車場          7:45          738q(39,712)

      陸別駐車場 8:00 → 陸別サーキット 8:10  シャトルバス

      SS13 Rikubetsu 3 観戦

      陸別サーキット 11:20 → SS17観戦エリア 11:50  シャトルバス

      SS17 Pawse Kamuy 4 観戦

      SS17バス観戦エリア 17:00 → 陸別サーキット 17:40  シャトルバス
      陸別サーキット 17:45 → 陸別駐車場 17:55  シャトルバス

      陸別駐車場         18:06          738q(39,712)
      道東道足寄IC       19:31          777q(39,751)
      道東道池田IC       19:50          807q(39,781)
      コンビニ(池田町)     19:57〜20:11    815q(39,789)
      スーパー(薬局)      20:13〜20:18    816q(39,790)
      十勝エコロジーパーク    20:34          829q(39,803)

   本日の燃費    ****q/g
      走行時間  3時間29分
      走行距離  180q
      平均速度  51q/時間

(10/2)   十勝エコロジーパーク     7:50          829q(39,803)
      幕別駐車場          8:07          839q(39,813)
      
      幕別駐車場 8:20 → 札内サーキット 8:30  シャトルバス

      SS24 Satsunai 3 観戦

      札内サーキット 12:00 → 北愛国サービスパーク 12:15  シャトルバス

      北愛国サービスパーク 見学

      北愛国サービスパーク 15:50 → 幕別駐車場 16:00  シャトルバス

      幕別駐車場         16:13          839q(39,813)
      十勝エコロジーパーク    16:33〜16:53    850q(39,824)
      かんぽの宿十勝川      16:58〜17:47    854q(39,828)
      ファミリーレストラン(帯広)     18:09〜19:08    866q(39,840)
      セブンイレブン幕別札内店     19:18〜19:28    871q(39,845)
      十勝エコロジーパーク    19:43          881q(39,855)

   本日の燃費    ****q/g
      走行時間  1時間29分
      走行距離  052q
      平均速度  35q/時間 

     




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